【新型三菱デリカD:5】「大胆なフロントデザイン」と「女性へのやさしさ」を大きく進化

【北海道の雪上で三菱新型車三昧!】

・厳つい目のデリカ D:5ですが、よ~く見ると…可愛い!?

このところ雪上試乗会が連日開催されていますが、三菱自動車でも先ごろ開催されました。

今回は、去年発売されたコンパクトサイズのSUV「エクリプスクロス」、プラグインハイブリットのSUV「アウトランダーPHEV」、そして発売直前、ビッグマイナーチェンジする新しい「デリカ D:5」という試乗車のラインアップ。「デリカD:5」は発売前なので、貸し切りで閉鎖されたコースでの試乗となりました。

試乗コースのレイアウトを担当したのは、三菱のテストドライバー増岡浩氏。

増岡氏は、三菱のドライバーとして「パジェロ」で1987年よりダ・カールラリーに参戦し、2002年・2003年には「パジェロ・エボリューション」で日本人初の2連覇を達成。その後もパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにチーム監督兼ドライバーとして「i-MiEVエボリューション」で参戦しEVクラスで2位に。まさに三菱の走りを知り尽くすお方。

その増岡氏が手掛けた雪上試乗会は、敷地面積約13万m2の新千歳モーターランドのダートコース内に2つのオリジナルコースを設定。1つは高低差があまりなく、直線コースとコーナーで構成された「エクリプスクロス」と「アウトランダーPHEV」用のコース。

もうひとつはアップダウンが激しく、最大約21度の勾配のあるヒルクライムやいくつものタイトなコーナーで作られた新型「デリカD:5」専用のコース。

これらは増岡氏自身もショベルカーのハンドルを握って作ったとか。

しかしコースは前日まで天気が良くて雪が少し溶けてさらに凍った上に、夜に降った雪が積もっている状態。朝一番は路面も荒れていませんが、時間が経つごとに路面は掘られて凹凸が激しい状態に。

そんな中で私が最後に試乗したのが、ビッグマイナーチェンジの新型「デリカD:5」。

増岡氏によると「デリカD:5」は、本格派『SUVミニバン』という唯一無二の存在。デリカのファンの方は男性が多く、しかもデリカへの愛情が強い方が多いようです。そのため、なにかと反響も大きいのです。新型デリカは、除雪されていない別荘地の道でも奥様が安心感を持って走れる、というイメージでコースを作りました」とのこと。

新型デリカは現行型に比べると新しい電動パワーステアリングを採用したためハンドルが軽く、ディーゼルエンジンの音も静かで車内の静粛性も高くなっています。また、ドライブモードセレクターを「LOCK」モードにし、トラクションコントロールを「ON」の状態にしておけば、後は普通に運転するだけで増岡氏がイメージする、別荘地の除雪されていない雪道でも奥様も安全で快適なドライブを実現します。

「デリカD:5 」はこれまで圧倒的に男性人気の高いイメージが強いモデルですが、イカついフロントマスクのデザインは見慣れると可愛く見えてくるし、シートのキルティング加工や全体的な質感の向上は女性には嬉しいかも。

しかし一番は、関わる人々の気持ち。私は試乗プログラムの最後に、増岡氏の運転で新型「デリカD:5」の助手席試乗を体験させていただきました。その時はアップダウンの少ない「エクリプスクロス」などの試乗コースのほうでしたが、大勢の人たちが走行し、荒れてしまったコースを走りながら増岡氏が呟いた言葉は「クルマが可哀想」。増岡氏の新型「デリカD:5」に対する愛情が伝わってくる一言です。確かにそんな超絶悪路を走らせられたクルマは可哀想です。そんな思いで現場のクルマ作りは行われているのですから、イカつい顔でありながら、女性にとっても優しいクルマに違いありません、新型「デリカD:5」は。

(吉田 由美)