アウディTTオフロード コンセプトはPHVでワイヤレスチャージング搭載

北京モーターショーで披露されたアウディTTオフロード コンセプト。スポーツクーペとSUVのクロスオーバーという、あるようでなかったニッチなモデルです。

Audi TT offroad conceptしかも、215kW/380Nmの2.0L TFSIエンジンを搭載し、6速e-Sトロニックトランスミッションの内部にディスク状のモーターを、リヤアスクルにもモーターが配置される2モーターのプラグインハイブリッド。

Audi TT offroad conceptバッテリーはリヤアスクルの直前に8つのリチウムイオンを搭載。システム合計で300kW/650Nmを発揮するというアウディTTにふさわしい動力性能を誇ります。

アウディTT オフロード コンセプトの走行可能距離は、電力だけのゼロエミッション走行で最大50km、システム全体では最大880kmに達します。

Audi TT offroad concept Audi TT offroad conceptさらに、アウディTT オフロード コンセプトには、非接触式充電を可能にするアウディ ワイヤレスチャージングを採用。AC/ACコンバーターとコイルが埋め込まれたプレートの上に同コンセプトを駐車すると、自動的に充電がスタートします。

プレート側のコイルから発生した3.3kWの電磁波が、車両側に取り付けられたコイルと交互にやり取りすることで、空気中を伝わって供給されます。さらに、この電磁波が車両側で電力に変換されバッテリーに供給されるというシステム。

充電作業は、バッテリーがフル充電になると自動的に停止。充電の所要時間はケーブル式の充電とほぼ同じで、ドライバーはいつでも充電作業を中断することが可能です。

アウディ ワイヤレスチャージングは、これまでの充電方式よりエネルギー伝達効率が90%以上向上し、雨、雪、凍結などの影響は受けず、電力供給のための電磁波はプレート上に車両がある場合にのみ発生し、プレート上に人や動物が乗っても発生しないとのことです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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