日産シーマはバブル期に「シーマ現象」と言う言葉を生み出すほど爆発的ヒットとなり、かつてはメジャーリーガーのイチロー選手をCMに起用し、実際にインパル シーマ・イチローモデルと言う特別仕様を愛車として所有していたと言う逸話もあります。
4代目シーマで一旦製造が打ち切られ、日産の象徴とも言える高級車はその座を「フーガ」に譲っていましたが、2012年4月25日に「シーマ復活」の発表が日産からされました。
5代目となる日産シーマは、フーガハイブリッドをベースに、全長で175mm、ホイールベースで150mmストレッチされており、後席の居住性を高めています。
ドライバーズカーと言うよりはショーファードリブン色の濃い新型シーマ。エクステリアでは、フーガハイブリッドに比べ、メッキ加飾の多いフロントグリルやフロントバンパーでフーガハイブリッドと差別化している他、サイドスカートやアルミホイールも専用品となります。
ベースとなるフーガハイブリッドは曲線を多く取り入れた美しいボディラインが特徴で、シーマのストレッチされたボディは、そのグラマラスなボディラインとあいまって、より迫力のあるエクステリアとなっています。
さらにシーマの塗装には専門の職人による塗装の水研ぎ工程や、内装の組み立て工程があり、匠の技が光るこだわりの仕上がりとなっています。
ストレッチされたボディは後席の居住性に与えられ、BOSE製プライベートシアターシステムや、リヤドアサンシェード等後席の快適装備も充実しています。
他にもシーマならではの装備としてリヤドアやトランクのオートクロージャ―が挙げられます。ドアやトランクの開閉時にドスン!バタン!と言った、振動を伴う不快な音をたてないようにする気配り装備です。
パワーユニットはハイブリッド専用のVQ35HR型 V6 3.5L DOHCエンジン+HM34型交流同期電動機の組み合わせで、最高出力306ps/6800rpm+68ps、最大トルク35.7kgm/5000rpm+27.5kgmとなっており、組み合わせられるトランスミッションは電子制御7速ハイブリッドトランスミッションとなっています。
新型シーマは、先代モデルのオーナーからの強い要望もあり復活したと言われており、初代モデルほどのインパクトは無かったものの、日産のフラッグシップとして欠かせない存在であることを、改めて実感させられる復活と言えるのではないでしょうか?
(井元 貴幸)
■日産シーマが復活。ハイブリッド専用の新型シーマで“シーマ現象”の再来なるか?
https://clicccar.com/2012/04/25/141574
■新型「シーマ」が発表されました!【速報】
https://clicccar.com/2012/04/25/141779
■新型シーマ発表!フーガ ハイブリッドとどこが違うの?【新型シーマ ハイブリッド】
https://clicccar.com/2012/04/27/142124
■先代シーマには限定10台の特別仕様車があったのです!
https://clicccar.com/2012/04/27/142280
■シーマのOEM車の名前はディグニティに決定!
https://clicccar.com/2012/05/18/153358
■新型シーマには、日本のおもてなしと日産の浪花節がぎっしり詰まっています!【日産新型シーマのすべて】
https://clicccar.com/2012/06/24/168886
■「ブランド廃止」から甦った日産シーマには、開発陣の熱いハートが宿っています!【新型日産シーマのすべて】
https://clicccar.com/2012/06/25/169146
■ベースモデルのフーガより新型シーマの方が、日本人の好みに合ったデザインです!【新型日産シーマのすべて】
https://clicccar.com/2012/06/26/169508
■年産1000台のシーマだからこそ、極上品質にこだわり抜けるのです!【新型日産シーマのすべて】
https://clicccar.com/2012/06/30/171061