ホンダのハイブリッドカー累計100万台突破記念、1999年からの歴代モデルを振り返る

既報の通り、1999年11月、量産ガソリン車として世界最高の燃費性能35km/L(10・15モード)を誇った初代「インサイト」を日本で販売開始してから12年と11ヶ月。2012年9月末時点でホンダのハイブリッドカーが世界累計販売台数100万台を突破したということです。

■ホンダ・ハイブリッドカーの歩み

1999年11月 初代インサイト発売

2001年12月 シビックハイブリッド発売

2004年12月 アコードハイブリッド発売(北米モデル)

2005年4月 累計10万台達成

2005年9月 二代目シビックハイブリッド発売

2007年5月 累計20万台達成

2009年2月 二代目インサイト発売

2009年8月 累計40万台達成

2010年2月 CR-Z発売

2010年10月 フィットハイブリッド発売

2010年12月 累計60万台達成

2011年4月 シビックハイブリッド発売(北米モデル)

2011年6月 フィットシャトルハイブリッド発売

2011年10月 フリード/フリードスパイクハイブリッド発売

2011年12月 累計80万台達成

2012年5月 アキュラILXハイブリッド発売(北米モデル)

 

専用3気筒エンジン+薄型モーターとアルミモノコックボディの軽さと空力性能で燃費性能を稼いだ初代インサイトにはじまったホンダ・ハイブリッドは、ずっとIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)と呼ばれるエンジンを電気モーターで補助することで燃費性能を改善することを続けてきています。

また歴代のシビックハイブリッドでは気筒休止や電動・クランク駆動のハイブリッド・エアコンといったチャレンジも続けられ、最新の北米シビックやCR-Zではリチウムイオンバッテリーが採用されるに至りました。

 

さらにホンダのハイブリッドは世界に広がっています。2012年になって日本以外でもハイブリッドカーの生産がはじまりました(北米:アキュラILX、タイ:ジャズハイブリッド※日本名フィット)。巨大な北米市場だけでなく、成長するアジア市場にも積極的にハイブリッドカーを販売していこうという状況です。

それだけではありません。シングルモーターでシンプルさが魅力のIMAを拡大しながら、ストロングハイブリッドといえる2モーターシステムを開発しているほか、スポーツハンドリングと燃費性能を両立するハイパワー型3モーターハイブリッドシステム「Sport Hybrid SH-AWD」が、次期NSXやレジェンド後継モデルに搭載されることも発表されています。

ますます拡大するホンダのハイブリッドカーの未来に期待しましょう。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる