ホンダ伊東社長が「成長戦略」を発表 ! その怒涛の中身とは ?

ユニークなインテリア・パッケージングが好評の「N BOX」が軽の販売で5ヵ月連続No.1の快挙を達成。21 日、ホンダの伊東社長が記者会見で、2016年度までに4輪車で「世界販売600万台以上」を目指す方針を発表しました。

伊東社長の説明によると、600万台達成の為の同社の取り組み骨子は以下となっています。(従来市場:206万台→300万台、新興国市場:倍増の300万台)

ホンダ 伊東社長

●夢のある「尖った」商品、「わくわく」する楽しい商品を積極的に投入

・11月に「N-ONE」を発売
・11月に新型RLXをロサンゼルス・オートショーで初公開予定
 (HVモデル、プレシジョン・オール・ホイール・ステア搭載モデル有り)
・2013年7月に「新型FIT」を発売
・2014年に「次世代スーパースポーツNSX」とアグレッシブな走りの
 「軽オープン・スポーツカー」を発売
・2014年にレジェンド後継モデルを発売
・2015年までに新たに軽自動車を6モデル追加
・2015年に「FFでニュルブルクリンク最速」のシビック Type-Rを欧州へ投入
・2015年から燃料電池車を日米欧で順次発売
・今後3年間でAcuraの全モデルを一新
・中国へ2013年以降、3年間で10車種以上のFMCや新車種を投入
・アジア戦略車「ブリオ」のプラットフォームを活用してセダンやMPVを追加 

●世界規模で部品調達・生産スケールメリットを高める一方で、地域によって
 異なる顧客ニーズにも対応

競争力のあるコストでベストな仕様を実現する『グローバルオペレーション改革』を
『6地域同時開発』、『現地最適図面』、『生産効率向上』で達成
⇒ 2年以内にそれぞれ個性の異なるFIT、CITY、小型SUVをグローバルで展開

『6地域同時開発』
 新興国の夫々の市場ニーズにスピーディーに対応するため、各地域が初期段階より
 同時・同レベルで開発に参画

『現地最適図面』
 各地域の調達・生産インフラを最大限活用出来るように配慮

『生産効率向上』
 新型FITシリーズなどの量販小型車を革新技術を投入した世界トップクラスの
 省エネルギー工場(埼玉/メキシコ)で集中生産

●HV車
3種のHVシステムを車種に応じて搭載することで、より多くの顧客ニーズに対応

<コンパクトモデル>
 ・1モーターのHVシステムに於いてモーターの出力とバッテリーの性能をアップ
  新開発のトランスミッションを組み合わせることで、モーター走行域を拡大

 ・回生エネルギー の回収効率を上げ、HV車で燃費No.1を目指す

<中級モデル>
 ・2013年初めに新型アコードをベースとしたPHV車を米国で発売
  するのに続いて新たに2モーターを搭載したHVシステムを追加。
  その後、日本やその他の地域にも展開。

 ・日本で発売するPHV車に自社の発電機技術を応用した外部給電が
  可能なインバーターを搭載

<スポーツ&上級モデル>
 ・高効率・高出力の3モーターHVシステム「SH-AWD」
  (Super Handling All Wheel Drive)を次期NSXやAcura RLX HV、
  2014年に発売予定のレジェンド後継モデルに搭載

●EV車
 ・フィットEVのリース販売を開始(2012年夏~)
 ・新型パーソナルモビリティーを開発中。 2013年に日本で実証実験を開始予定

●燃料電池車
 ・技術進化と大幅なコストダウンを図った新型モデルを、2015年から日米欧で順次販売

以上のように、軽やHV・EVなどのエコカーから次世代スーパースポーツカーまで手広いジャンルでホンダならではの個性を前面に押し出しつつ、顧客層を拡大していく戦略であることが伊東社長の今回の発表から読み取れます。

■HONDA 公式HP    http://www.honda.co.jp/

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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