フィット・シャトルは発売延期ですが新興国向けブリオは発売開始です。

ホンダのタイ現地法人は、17日にアジア向け新型小型車ブリオを発表、5月下旬から発売します。

ブリオはタイやインドなどアジア地域に向けて開発された低価格車で、1.2Lのi-VTECエンジンを搭載。現地政府のエコカー認定基準である5L/100km(1Lあたり20kmですね)以上の燃費と、ユーロ4の排ガス基準をクリアした環境性能を持っています。

価格は39万9900バーツ(日本円で約107万9730円:1バーツ約2.7円で換算)からの設定ながら、運転席助手席用エアバッグを標準とするなど、装備もなかなかのようです。

ちなみにフィットは現地では1.5Lのみで価格は約60万バーツからですから、3分の2の価格というわけですね。

軽自動車とバッティングする可能性があるためか、残念ながら日本での販売計画はありませんが、もし導入されれば日産マーチよりも安い価格設定が期待できます。

販売計画は年間4万台で将来的には周辺諸国への輸出も予定しているほか、今年後半にはインドでも生産が開始するそうです。

折しもこの大地震で自動車メーカーは製造を停止せざるを得ず、春以降は主な輸出先である北米や欧州ではタマ不足になると想像されています。国内の空洞化と言われていますが、日本の工場が停止してしまうと、やはり大変な状況なのです。

そんな中、こうした海外生産モデルでなんとか収益を確保して、国内の復興に尽力してもらえれば、と思います。

ちょっと強面感のあるフロントマスク。現地ではこういう顔が望まれるのでしょう。ボディサイズは事前情報と同じであれば、全長3610×全幅1680mmです。

リアビュー。このテールランプは違和感があるような気がしますがー、やはり派手目が良いようです。

ホンダ車らしいデザインのインパネ。質感も高い感じがします。

後席は一見2人に見えますが、3人がけですね。後席中央のシートベルトは2点式。

後席を倒せばゴルフバックも入ります。

(佐藤みきお)