トヨタのRAV4 EVは世界でもっとも空力性能に優れたSUV

テスラとトヨタが共同開発したRAV4 EVについての続報です。

カルフォルニア限定、3年間で2600台の販売目標という、たぶんに試験的なイメージもある電気自動車ですが、販売ディーラーに届き、発売開始となったということです。

いよいよ公道デビューというわけですが、この機会にトヨタからさらなるアピールがありました。

なんと、このRAV4 EVのCd値は0.30で、これはSUVというカテゴリーにおいては世界一のスペックだというのです。

ベースとなったガソリン車のRAV4では0.36というCd値ですが、EV化にあたってフロントバンパー、グリル、サイドミラー、リヤスポイラーなどを専用設計することで、すぐれた空気抵抗係数を実現したということ。

こうした空力性能のおかげでもあって、最高出力115kW(154馬力)のモーターが、0-60mph(約0-96km/h)を7秒(スポーツモード時)で加速させるといいます。

販売ボリュームからしてフリートユーザーがターゲットかと思いきや、バイスプレジデントのビル・フェイ氏によれば『EVエンスージアスト(愛好家)をターゲットとしている』とのこと。

カルフォルニア州の規制に対応するクルマとはいえ、この世界最高水準の空力性能を持つSUVに期待する日本のEVエンスージアストも少なくないのではないでしょうか。 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる