エクシーガ 2.5i EyeSightと2.0GT EyeSight、買うならどっち?【エクシーガ マイナーモデルチェンジ】

年改を受け値下げをしたエクシーガは、7人乗りのMクラスミニバンの購入を考えていた人たちにとって、魅力的なEyeSight(Ver2)を搭載し”買い時”とも言えますが、購入するとなると悩んでしまうのがグレード選択。

2.0Lターボと2.5L NAモデルで選択出来るアイサイト

話題のEyeSight(Ver2)装着車は”ぶつからない”機能であるプリクラッシュブレーキに注目が集まりますが、安全性だけでなく全車速クルーズコントロールが使えるので長距離ドライブの疲労も軽減する事から是非選択したい装備の一つです。

2.5L EyeSight搭載モデルにはアイドリングストップ機構を装備

E型エクシーガでEyeSightを選択できるのは、アイドリングストップ機構を備える新世代BOXER FB25エンジンを搭載する2.5i EyeSight、2.5i EyeSight アルカンターラセレクション、旧世代エンジンながら熟成が進んで完成度が高く、7人フル乗車でも余裕の動力性能を誇るインタークーラーターボ BOXER EJ20を搭載する、2.0GT EyeSight、2.0GT EyeSight アルカンターラセレクションの4種類。

アルカンターラセレクションは好みに応じて2.5LNA、2.0ターボのどちらも選択出来ますが、売れ筋になりそうなのは2.5i EyeSight。

新世代BOXERにアイドリングストップ機構、新型リニアトロニックCVT、電動パワーステアリングと燃費向上技術がふんだんに使われている上、使用燃料はレギュラーガソリン。

2.0GT EyeSightに標準装備となる運転席・助手席8Wayパワーシート

2.0GT EyeSightとの装備の差は、運転席・助手席パワーシートのみですが、メーカーオプションで2.5i EyeSightでも選択することができます。

排気量が大きいのでアイドリング時の燃料消費が2.0GTより多いものの、そこはアイドリングストップ機構でカバー出来ます。

さらに2.5i EyeSightはエコカー減税、エコカー補助金対象車で重量税が1万5,000円、取得税が5万6,700円、購入時の自動車税は1万5,000円とかなり割安になります。

ちなみに2.0GT EyeSightは重量税4万9,200円、取得税12万5,500円、自動車税2万6,300円と、法定費用だけで11万4,300円の差が出てしまいます。

車両本体価格は2.0GT EyeSight キーレスアクセス・プッシュスタート付車(OPコードED)が292万5,000円、2.5i EyeSight キーレスアクセス・プッシュスタート、運転席助手席8Way パワーシート付車(OPコードED)が264万6,000円で、消費税込の車両本体価格差は27万9,000円、これに前述の購入時の法定費用の価格差を足すと39万3,300円。

イニシャルコストでこれだけの差が出ます。

さらに購入後は、ハイオクガソリンを使用する2.0GTとレギュラーガソリンを使用する2.5iでは、1Lあたり10円前後の違いが出るほか、燃費面でも約2キロ前後の違いがあると思われる両車(2.0GTは10.15モード 12.2km/LでJC08モードの公表値無し・2.5iはJC08モードで13.2km/L)は1万キロ走行すると135Lの違いが出てきます。

これに現在のガソリン平均価格、(レギュラー1L/134.7円 ハイオク1L/145.3円)を当てはめると、1万キロ走行時点で燃料費が約27,650円の差が出てきます。

ランニングコスト面でも有利な2.5i EyeSightはかなりコストパフォーマンスが高いと言えます。ただし、自動車税に関しては優遇措置完了後は2.5iは文字通り排気量が2500ccになりますので、2000ccの2.0GTより年間5,500円ほど高くなります。

ここまで見ると、2.5i EyeSightで決まりかと思われがちですが、2.0GT EyeSightも他社の7人乗りミニバンと比較すると、断然割安感があります。

2.0GT EyeSightはDOHC インタークーラーターボを搭載する快速ミニバンで、小排気量ながら225psを発生。さらにE型よりエクシーガは全車AWDとなった事により、ミニバンとは思えぬ走行性能の高さを誇ります。

例えば、エクシーガ2.0GT EyeSightの真向ライバルと言えるオデッセイアブソルートを例にあげると、オデッセイにも衝突軽減ブレーキのオプションがありますが、組み合わせ上は、全てのメーカーオプションがついて来てしまいます。

両車の条件を近づけた設定ですと、

RB4 オデッセイ アブソルート 4WD(5AT):メーカーオプションHondaインターナビ、マルチビューカメラシステム、電動開閉リヤエンターテイメントシステム、Hondaスマートキーシステム、トリプルゾーンコントロールフルオートエアコン、運転席8wayパワーシート、本革シート、サイド&カーテンエアバッグ、ACC+CMBS+LKAS(オーダー記号 4YA84)が453万1,500円

YA5E エクシーガ 2.0GT EyeSight アルカンターラセレクション(AWD/5AT):メーカーオプション リヤビューカメラ付きHDDナビゲーションシステム、リヤエンターテイメントシステム、キーレスアクセスプッシュスタート、アルカンターラ&本革シート表皮、SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグ(OPコード FH)が334万4,250円

と、118万7,250円ほどエクシーガの方が割安になっています。確かに内装のクオリティ等はオデッセイに軍配があがるかもしれませんが、エンジンスペック・燃費・自動車税はエクシーガGTが優勢といえます。

エクシーガ同士であれば2.5i EyeSightのコストパフォーマンスが魅力的ですが、7人乗りMクラスミニバンで走行性能の高さを考慮すると2.0GT EyeSightもかなり魅力的に感じました。

さらに7人乗りのミニバンですので高速道路や登坂路でパワーが必要になることを考えると、2.0GT EyeSightの魅力はさらに増すのではないでしょうか。

2.0GT EyeSightのベース仕様(OPコードEL)の車両本体価格は285万6,000円。

フルタイムAWD+DOHCインタークーラーターボモデルで300万円を切るのは驚きの価格で、スバルで言えば、今から16年も前の平成8年に299万8,000円で登場したBG型レガシィツーリングワゴンGT-Bを彷彿とさせるバーゲンプライスです。

コストパフォーマンスに優れる2.5i EyeSightか、フル乗車でも余裕の動力性能を持つ2.0GT EyeSightか、悩みどころですね。

(井元 貴幸)