デミオEVのリチウムイオン電池は汎用品を使っています!

100台程度の限定リースながら、そのスペックは市販EVをキャッチアップしているデミオEVですが、とくに注目したいのは、総電力量20kWhというリチウムイオン電池です。

i-MiEV(10.5kWh/16.0kWh)、日産リーフ(24.0kWh)というスペックと比べると、ちょうどボディサイズにあった総電力量といえそうですが、気になるのはその中身。

アルミ製バッテリーケースに納められた電池は、18650型と呼ばれるパソコンなどに使われている汎用品。

この汎用バッテリーを並列、直列につなぎ、総電力量20.0kWh・電圧346V、容積160リッターのバッテリーパックを構成しているということです。

i-MiEVやリーフが専用のバッテリーを使っていることからすると、若干の違いを感じますが、アメリカのEV専業メーカーであるテスラがとっている手法が、同じく18650型汎用バッテリーを組み合わせるというもの。その意味では実績ある手法ですし、将来的には主流となる可能性もあります。

こうした汎用バッテリーを使っていても、普通充電のほかもちろんCHAdeMO急速充電には対応しています。普通充電口はリヤ、急速充電口はフロントフェンダー、それぞれボディ助手席側に用意されています。

 

ちなみにバッテリー残量警告灯が点滅状態からで、200Vの普通充電では約8時間で充電が完了、出力50kWのCHAdeMOでは約40分で80%の充電が可能とアナウンスされています。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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