以前から実証実験が行なわれてきたマツダ独自の電気自動車「デミオEV」が、ついにリース販売されることになりました。
デミオ・ベースのコンバージョンEVながら、メーカー製ということで、回生ブレーキと機械ブレーキの制御バランスをとったり、トルク型とパワー型の両特性を切り替えるモーターを採用していたりと、注目できる内容となっています。
またバッテリーに、パソコンなどにつかわれる汎用18650型を使っているというのも気になるところ。
価格は3,577,000円と、デミオとしてはかなり高価ですが、三菱i-MiEV(2,600,000~3,800,000円)や日産リーフ(3,764,250~4,060,350円)といった量産モデルと比べて遜色ないレベル、というよりリーズナブルに感じます。
今回は100台程度のフリートメインのリース販売ということですが、この価格がビジネス的にペイできるめどが立っているのだとすれば、量産モデルへの期待も高まるのでは。
【デミオEV 主要諸元】
車名 デミオEV
駆動方式 FF
乗車定員 5人
寸法・重量 全長/全幅/全高 3900mm/1695mm/1490mm
車両重量 1180kg
性能 交流電力量消費率(JC08モード) 100Wh/km
一充電走行距離(JC08モード) 200km
駆動用バッテリー 種類 リチウムイオン電池
総電圧 346V
総電力量 20kWh
原動機 最高出力 75kW<102PS>/5200~12000rpm
最大トルク 150N・m<15.3kgf・m>/0~2800rpm
充電時間 普通充電(AC200V・15A) 約8時間(満充電)
急速充電 約40分(80%充電)
なおリース販売の対象は官公庁や法人で、2012年10月より開始されるということです。
■マツダ、電気自動車「デミオEV」のリース販売を10月から開始(マツダ)
http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2012/201207/120706a.html
(山本晋也)