トヨタがBMWへのHV・燃料電池車技術供与に動いた訳とは?

トヨタとBMWが環境分野での提携関係を強化することが明らかとなりました。これはトヨタがHV車とFCHV(燃料電池)車の技術をBMWに供与する一方で、BMWが炭素繊維を使った高強度と軽量化を両立させる技術をトヨタに供与するというもの。

 

トヨタはHV車技術に関して既に昨年8月、米フォードとの間で小型トラック及びSUV用HVシステムの共同開発で合意、調印を済ませており、今回のBMWとの提携はその欧州版とも言えます。

BMWとも昨年12月、同社からの1.6Lと2.0Lクラス向けディーゼルエンジン調達と、エコカーに搭載する次世代リチウムイオン電池の共同研究で既に合意済みですが、FCHV車に関する技術供与は今回初めて。

トヨタは2015年を目処にFCHV車を発売する計画と言います。HV技術に続きFC分野でも海外大手とのコネクションを強める事で、更に厳しくなる海外の燃費規制に先駆けて同社が持つ独自技術のデファクト・スタンダード化とそれによる世界レベルでの普及に繋げる狙いが有るようです。

一方でHVやFC技術の全てに対応して開発・設計・生産をメーカー1社で行うには数千億円単位の巨額の研究開発費が必要であり、高いリスクを伴う為、今回のような大手メーカー間の連携による開発コスト分担が必要不可欠な状況になっているとも言えます。

今後、こうした世界レベルでのコラボがいっそう増えていくものと予測されます。

・トヨタ×BMW間の新たな技術提携分野

 トヨタ → BMW HV&FCHV(燃料電池車)技術の供与
 BMW → トヨタ 車体軽量化技術の供与

・既提携 (2011/12)

 トヨタ ⇔ BMW リチウムイオン電池の共同研究、
 BMW → トヨタ ディーゼルエンジン供給

 (Avanti Yasunori