そびえ立つ突起が大事です!【痛車全日本ラリー】プロトン サトリア・ネオ 詳細撮影その3

1台のクルマの細かいところまでガッツリ撮影して紹介するこの特集、今回もCJRTのプロトン サトリア・ネオをお届けします。

ところで、このクルマ、屋根になんか乗っかっていますよね。

えっ、こっちじゃない?

ちなみにこのぬいぐるみはマスコットキャラの福太郎。近々販売する予定もあるということです。

このカーボンでできたこれ。ラリーに詳しい方ならご存知でしょうが、車内に外気を取り入れるための取り入れ口として機能しています。

がっちりした造りでかなり強度もありそう。転倒なんかしても壊れなさそうな感じです。

取り入れた外気は天井の吹き出し口から入ってくるわけですが、ただ穴が開いているわけではなく、しっかりと風量や向きを調整できるようになっています。

競技車両はエアコンレスですから空調はヒーター系しか残っていません。となるとエンジンルームを通った熱のある空気しか入ってこないわけで、夏場は死活問題。天井からフレッシュエアを取り入れることによって車内の温度を下げるのです。

レーシングカーだとミラーの下やタイヤハウスからダクトで導入する外気ですが、ラリー車の場合は異物混入を避けるためになるべく高い位置に持ってくるということで屋根につけるのが一般的なんだ、ということです。

その競技ならではの工夫や装備はまだまだあります。次回はそんな装備が満載の車内を紹介します。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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