86の日産対抗馬はシルビア!ではなく……。86の予想価格(200万円台中盤)で買えるとっても魅力的な新車、JUKE 16GT FOUR

トヨタの86がだいたい250万円前後、オプションでタイヤ、ホイールを入れると280万円くらい行くのかなと予想していますけど、その価格帯で僕が選ぶのだったら、ずばりJUKE!16GT FOUR、またはまだ正式発表していませんけど、そのチューニングバージョンのJUKE NISMOです。

 

これ、価格帯の話ということでJUKEを選んでいるのかと言えばそうではないのです。エンジンが涙モノでたまらなく好きなんです。直4テンロクターボ。でもターボだってほとんど気づかないままシュンシュン回るし、それでも中間トルクがメチャメチャ太いんで、どこから踏んでも最高速いけます。額面は190馬力ですが、日産のエンジンってベンチにかけると大体がそれ以上に出ている場合が多いですからほとんど86と変わらないと思います。今のご時勢、最大出力よりも中間トルクが大事だというのは初音ミクBMWも証明していますからね。まぁ、86には乗っていないのでJUKEばかり誉めてますけど。

FRが楽しいと言われればそれまでですが、筆者の好みはFFとか4WDなのでJUKEのコーナーリングも大好きです。JUKEの場合、ワインディングでは積極的に4WDで走ります。

JUKEの4WDは前後左右のタイヤに適切にトルク配分をしていくので、コーナーリング中にアンダーステアとかオーバーステアとかを考えないで素直にハンドルを切ればぐいぐい曲がっていきます。車高が高いからロールがきつそうに感じるのですが、実際のロールはノーマルのティーダとかデミオのスポルト並み。たぶん筑波のコース1000とか袖ヶ浦フォレストレースウェイとかのサーキットでも人に迷惑をかけずにスポーツ走行が楽しめるコーナーリングレベルだと思います。それも純正の215-55/17エコタイヤで。

CVTだってかなりよくなってます。マニュアルモードの6速もバシバシ決まるし、オールオートにしておけば8速とか9速なんじゃないの?っていうくらいの高いギア比も使ってくれるから燃費走行も可能。

そして、ブレーキがいいんです。ディスクのデカさは信頼の大きさ。つける人はいないと思うけど15インチホイールは絶対に入らないと断言できるほどディスクがデカイ。片持ちシングルポッドのキャリパーでも充分に止めてくれます。

これらを全て考えると組み合わされるボディーの質がいいから、という結論にもなりますね。JUKEのボディーは国産車のレベルを超えています。いわゆる剛性感がすごく高い。

ほめポイント満載のJUKEですけど、排気音などは86のほうがシビレルと思います。そして車高が高すぎるのも難点にとらえる人もいるでしょう。まぁカテゴリーとしてクロスオーバーですから。だからこそJUKE NISMOに期待しちゃいたいところです。300万切りで出たら印鑑押しちゃうレベルです。

仮にJUKE 16GT FOURを手に入れたとしたらホイールトラベルを損なわずに5cmローダウン、立体駐車場にも入れるようにして、フロントシートをRECAROのLXあたりに交換したい。筆者としてはこれだけでほぼ充分。オーディオは純正ナビでOKですし。

車高の低さは知能の低さなどという方々もいらっしゃいますが、JUKEだったら5cmさげても最低地上高はまだ12cm確保されていますから大丈夫?

書いていたらますます欲しくなって来た。

はやくJUKE NISMO出ないかな。正式発表はオートサロンなのかな?

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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