意外に知らない低燃費タイヤ選びのポイントとは?

首都圏でのガソリン不足は解消されたものの、原油高の影響で高止まりのまま。東日本大震災の影響で、東京でもガソリンスタンドに長蛇の列ができました。燃費について考えた方も多いでしょう。

燃費向上術は数多くありますが、低燃費タイヤへの買い替えもそのひとつです。ただし、まだタイヤが新しい、タイヤの溝(山)が十分に残っているならもったいないので、そのまま使うことをオススメします。そろそろ交換かなというタイミングで導入を考えるのがいいと思います。その際に注意したいのが、まず愛車に適合するかどうかです。

基本中の基本ですが、例えばこんな私自身の体験談があります。フィットRSにエコタイヤを装着しようと、大手カー用品店に向かいました。なにせ日本を代表するコンパクトカーですから、サイズはいくらでもあるだろうと高をくくっていたわけです。しかし、その店の在庫には、「185/55R15」という純正サイズに合う低燃費タイヤはなく、近くの倉庫から配送してもらうことに……。フィットの中でも14インチならいくつかのメーカーからチョイスできたのですが。まず、ホームページなどでサイズを確認し、在庫があるかも問い合わせておくことをオススメします。

低燃費タイヤが低燃費たるゆえんは、転がり抵抗が低い、つまりよく転がるからです。逆に、よく進むということは特に雨天時などに、止まりにくいというデメリットも生じることもあります。よく転がることで燃費を良くする、一方で雨などの滑りやすい路面でもきっちり止まる。この相反する要素を満たすタイヤを選びたいものです。

ブリヂストンの低燃費タイヤ「ECOPIA」シリーズは、幅広いタイヤサイズを展開しています。最高の低燃費グレードの証である「トリプルA」を獲得した「EP100S」をはじめ、エコピアシリーズに共通するのは、高い転がり抵抗とエコピア専用のパターンを採用するなどして、従来のタイヤと遜色のないウェット性能を実現している点です。

 

ブリヂストンの低燃費タイヤSNEAKER SNK2 ecopia

 

なお、転がり抵抗とウェット性能のラベリング制度が日本自動車タイヤ協会(http://www.jatma.or.jp/labeling/)により設けられています。こうした第三者機関のこうした性能評価は、低燃費タイヤを選ぶ際の参考になります。「転がり抵抗性能の等級がA以上で、ウェットグリップ性能の等級がa〜dの範囲内にあるタイヤを「低燃費タイヤ」と定義し、統一マークを表記して普及促進を図る」と同協会のホームページにありますが、統一マークの有無も目安になります。

(塚田勝弘)

 

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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