「新世界へのいざない」美月千佳×BMW i8ロードスター【注目モデルでドライブデート!? Vol.85】

■未来っぽい

BMW i8がデビューしたのは2013年のこと。その頃は今ほどEV(電気自動車)やプラグインハイブリッドカーがもてはやされていなかったけれど、BMWは先進性をアピールする象徴的な存在としてi8を開発した。

アルミのフレームにカーボンのボディを載せる車体構造で、1.5Lの3気筒ターボエンジンと高出力モーターを組み合わせた高効率のパワーユニットもスーパーカーとしては異例だ。

美月千佳×BMW i8ロードスター
「絵」になるね!

「なんか未来っぽい」

美月千佳×BMW i8ロードスター
BMW i8ロードスター

そんな彼女の言葉が、i8のキャラクターをよく表していると思う。モーターによる走行感覚もあるけれど、それ以前として“未来カー”を具現化したような先進的なデザインとか、まるでSF映画のようなシステム起動時の音の演出とか、乗る人に“新しい世界”を感じさせる雰囲気が注がれている。

そういった演出が、このクルマでの移動を「ワクワク・ドキドキ」に彩ってくれるのは間違いない。

●人工サウンド

美月千佳×BMW i8ロードスター
車内のクールビューティ

音と言えば、走行音もちょっと面白い。まるでV8のような、少しドロドロした排気音を奏でるのだ。1.5Lの3気筒エンジンなのにちょっと信じられない。

でも実は、その音は人工的に作られたもの。エンジン回転数に連動した音質が変化するサウンドを、スピーカーを通じて車内外に流しているのだ。

いま、合成した音をスピーカーから車内に流すクルマは珍しくない。しかし、車外にまで流すのはボクの知っている限りi8だけだ。その音にまったく違和感がないのも、また不思議なんだけど。(つづく)

美月千佳×BMW i8ロードスター
ミッドシップロードスター

(文:工藤 貴宏/今回の“彼女”:美月 千佳/ヘア&メイク:有本 昌代/写真:ダン・アオキ

この記事の著者

ダン・アオキ 近影

ダン・アオキ

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。
諸行無常の響きあり。主に「女性と車」をテーマにした写真を手がけ、『clicccar』では「注目モデルでドライブデート」の撮影をさせていただいております。感謝。
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