【Formula E 香港ePrix】ウェットコンディションでのスーパーポールを制したのは、日本でも活躍したあのドライバー

Formula Eの開催50回目となる記念大会が、3月10日に香港で開催されました。

香港の九龍半島からフェリーに乗って約10分、香港島のフェリー埠頭を出ると観覧車と共に目の前に現れるのは香港セントラルハーバーフロントサーキット。なんとも長い名前ですが、ハーバーフロントだけ続けて読めば大丈夫です。

Formula Eのために公道を閉鎖して作られる、つくばサーキット2000を一回り小さくしたほどの、全長1.86kmのほぼフラットでコンパクトなサーキットのレコードタイムは、昨年まで日本でも活躍したフェリックス・ローゼンクビストの1分02秒836です。

今年から導入されたGen2車両ではバッテリー容量と共に最大出力も上がったため、このコースレコードが更新されるのか、そして1分の壁を切ることができるのか、開催前から関心は尽きませんでした。

ところが当日は予報通り朝からどんよりとした雲が広がり、フリー走行開始前の午前7時過ぎにはスコールのようなまとまった雨が降りだしてしまいます。今シーズン開幕戦に続くスケジュールの変更やディレイが予想されるほどでした。

その後雨はフリー走行直前にはあがりますが、その後も小雨が降ったりやんだりの難しいコースコンディションの中でのレースデイとなりました。

オンタイムで始まったフリー走行1回目。各車荒れた路面の所々にできた水溜りをものともせず、時折激しく水しぶきをあげながら周回を重ねていきます。

路面コンディションも少しずつ良くなる中、日本でも人気のある、DSテチータのアンドレ・ロッテラーが出した1分9秒653がフリー走行1回目のベストになるかと誰もが思ったセッション最終ラップ、日産e.damsのオリバー・ローランドがロッテラーのタイムを0.370秒上回る1分9秒283を叩き出します!

フリー走行とはいえトップタイムを日産が出してくれたことに、日本人としてワクワクせずにはいられません!

その後に行われたフリー走行2回目でも各車終盤にかけてタイムを削っていきます。ローランド、ロッテラーが依然好タイムを出す中、最終ラップにEnvisionバージンのフランス人ドライバー、ロビン・フラインスが1分9秒221というこれまでの全体ベストでフリー走行を締めくくります。

日産のエースナンバー23をつけたセバスチャン・ブエミもそれぞれ4番手、5番手でフリー走行を終えており、今シーズン第3戦サンチアゴ以来の日産のポールポジション獲得に期待がかかります。