ハース主席レースエンジニア・小松礼雄が考える、人材育成の秘訣とは?【F1速報×F1女子~2019年オフシーズン情報号~】

●「F1速報2019年オフシーズン情報号」発売!

F1 2018年シーズンが終わって、早2カ月。皆さん、F1ロスになっていませんか?

私は絶賛F1ロス中。寂しくて「今シーズンはどこのグランプリを観に行こうかな〜」なんて、行けるか分からない海外グランプリのホテルや交通手段、チケットなどを調べる毎日です(笑)

そんな私の元にやってきたのが、「F1速報2019年オフシーズン情報号」。気になる最新F1事情がたっぷりと記載されており、満足度100%! 乾いた心を潤してくれた本誌の内容を、少しだけ紹介しちゃいます!!

●巻頭特集はレッドブル・ホンダ!

今一番気になるのは、やっぱりレッドブル・ホンダですよね。

2015年にF1復帰しマクラーレンとタッグを組んだホンダは、歯車が噛み合わず思っていたような結果を出すことができませんでした。昨シーズンからパワーユニット供給先をトロロッソへ変更し、さらに今シーズンからチャンピオンチーム、レッドブルへの供給も発表され新たに誕生する「レッドブル・ホンダ」に期待が高まります。

本誌ではそんなレッドブル・ホンダについて、21ページにわたり徹底分析! その中でも特に興味深かったのが、関係者が語る現在の状況でした。

「これまでのところ、技術面での約束はひとつ残らず守られている」と語るのは、レッドブルのレーシングディレクター・ヘルムード・マルコ。日本人たちの仕事に、大いに感銘を受けたようです。

「私たちのホンダに対するアプローチは、かつてマクラーレンが取った態度とは異なっている。これはF1に参戦して初めて訪れた(ワークスチームになる)機会であり、ホンダには『どんなものであれ、あなたたちがベストと考えるパワーユニットを作ってほしい。私たちはそれに合わせたシャシーを作る』と伝えた。マクラーレンの人々は、そういう考え方はしなかった。同じレッドブル傘下のトロロッソがホンダと1年間仕事をしてきたことも、私たちにはアドバンテージになる。チーム代表のフランツ(トスト)は、いまや半分日本人と言ってもいいほどだよ! 日本の文化はヨーロッパとは根本的に違っているから、私たちはそれを尊重し、適応する必要がある。ホンダにはF1で成功を収めるのに必要なリソースがすべて揃っているし、私は彼らがそのためにどれほどの努力をしているか、この目で見てきた」

「フランツは、半分日本人と言ってもいいほどだよ」だなんて! なんだか嬉しいですね。

では、ホンダサイドの意見はどうなのでしょうか。ホンダF1を指揮する本田技研工業株式会社モータースポーツ部部長 山本雅史氏のロングインタビューによると、「昨年トロロッソとパートナーを組んで、コミュニケーションの仕方とかを学び、シーズン途中でレッドブルとも話を始めているので、あまり違和感はないです」と、こちらも嬉しい言葉!!

とは言えこれまでと違う2チームへのパワーユニット供給は、少し不安な所もあるのがファン心理。この懸念について、山本氏は以下のように語っています。

「全体に言えることかもしれないけど、台数が掛け算で倍になる。人もかけているんですけど、すべてが×2にはなっていない。仕事にはある程度の密度感が必要だと思っていて、×2にはしていないんです。その点で、みんながうまく流れていくために、効率も考えながらやっている。一番懸念しているのはミスが出ないようにするってことですね」

この他にも現状のホンダの相対的な自己評価、今シーズンの展望、2月に控えたバルセロナテストについてたっぷりと語ってくれています。

「今シーズンは勝利のチャンスがある」と自信も見せてくれていますが、果たしてどこのグランプリでの勝利を予想しているのでしょうか……? 気になる答えは、ぜひ本誌でご確認ください!

またホンダパワーユニット、RA618H(2018年)のテクニカル面での進化、レッドブル、トロロッソの4名のドライバーについても詳しく記載されており、こちらも見逃せない内容になっていますよ。

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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