【ルノー メガーヌR.S.試乗】ホットハッチでありながら「GT」的性格を示す走行モードと安全装備

ルノー・メガーヌR.S.はスポーツ走行が楽しめるホットハッチであるのと同時に、乗り心地の良さ、秀逸なシートの出来から考えると、ロングドライブで真価を発揮するGT(グランドツーリング)的なモデルともいえます。

279ps/390Nmというアウトプットを誇る1.8L直噴ターボは、公道であればパワー不足とは無縁。さらに「マルチセンス」と呼ばれる走行モードは5つ用意されています。「コンフォート」は、エンジン出力やアクセルレスポンス、トランスミッションの変速などを燃費優先したモード。

「ニュートラル」は、走りや快適性、エンジンサウンドのベストバランスを目指したモード。「スポーツ」はアクセルレスポンスを優先させ、パワフルなエンジン音、重めのステアフィールが特徴です。

注目は「レース」モードで、横滑り防止装置のESCが解除され、4コントロールの設定も俊敏性を重視、エンジンサウンドもかなり高まります。「パーソナル」は、安全支援システムも含めて上記の各機能を項目ごとに設定可能。

パワフルなエンジン、走行モードに対応するブレーキも強化されています。ブレンボ製の4ピストンモノブロックキャリパーが採用され、フロントブレーキディスクの径は先代メガーヌR.S.よりも+15mmとなる355mmに拡大されています。タイヤは専用開発されたという245/35R19サイズのブリヂストン・ポテンザS001を装備。

予防安全装備では、ステレオカメラと12個のセンサー、フロントのミリ波レーダーが担っています。車間距離警報(約30km/hから約200km/hで作動)、自動的に最大2秒間緊急ブレーキを作動させるエマージェンシーブレーキサポート(約30km/hから約140km/hで作動)、車線逸脱警報(約70km/h以上で作動)、後側方車両検知警報(約30km/hから約140km/hで作動)、自動でステアリング操作を行い、縦列駐車やバックの車庫入れをサポートするイージーパーキングアシストを標準装備しています。

(文/写真 塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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