【東京モーターショー2017】ドアはスマホで開いた! 世界初公開のイーサバイバーの中身は「次の次のジムニー」なのか?

スズキブースでもっとも目立つ存在が、世界初公開のコンセプトカー「e-SURVIVOR(イーサバイバー)」。2030年頃のSUVの姿をイメージしているというから、出展が噂された「時期ジムニー」ではなく「次の次のジムニー」を想定していると考えていいだろう。

とはいえ現行モデルやスクープ写真がネット上を賑わわせている次のジムニーと大きく違うのがスタイリング。4人乗りの箱型のキャビンではなく2シーターオープンモデルなのだ。真横から見たフォルムも前後対称に近く、UFO、もしくはかつてのスズキの名作(迷作?)だったX-90を彷彿とさせる。

驚いたのがドアの開閉方法。コンセプトカーにありがちなスライドドアではなくスイングドアなのだが、ドアヒンジらしきものが一切見当たらないのだ。ではどうやってドアを開くのか?

ドアを開くときはスタッフがスマホを取り出し、スマホの画面を通じての遠隔操作でドアが動く仕掛けになっていた。スズキのスタッフによると「これは将来を想定した演出ではなく単にこの車両がそういう仕様になっているだけ」というが、モーターショーのために作られたコンセプトカーにそんな機能が組み込まれていることに驚いた。

もちろん、この車両がそのまま市販されるわけではない。

(工藤貴宏)

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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