【東京モーターショー2017】新型ジムニーはなかったけど「その次のジムニー」があったスズキブース

夏の終わり頃から「新型ジムニーが出展されるのでは」とインターネット上で話題になっていたスズキブース。しかし結論から言うと、新型ジムニーは影も形も見ることはできなかった。新型ジムニーはお披露目されるのはもう少し先の話になりそうだ。

そのかわり(…ではないが)に展示されていたのが「e-SURVIVOR(イーサバイバー)」というコンセプトモデル。2030年頃の小型オフローダーをイメージしているというが、車体はラダーフレーム構造を想定。エスクードが乗用車ベースのものコックボディとなった今、フレーム構造と言えばやはりジムニーの流れを汲んでいると判断せざるを得ない。

パワートレインはモーター内蔵のアクスルユニットを前後に搭載。将来的にはジムニーも電動化されるのかどうか、とても楽しみだ。

そんなパワートレインはともかく、フロアは水はけにも配慮し掃除しやすくなるなど要所要所ではきちんとジムニーマニアも納得する仕上がり。オープンボディなのはかつてもジムニーのようで、ある意味原点回帰といえるかもしれない。

3460mmという全長も1645mmという全幅も軽自動車枠を超えているのだが、これは「将来的には軽自動車枠が大きくなる」というスズキの予測、もしくは願望を反映しているのだろうか?

(工藤貴宏)

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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