トヨタ共販とヤマト運輸が共同でロジスティクスを「カイゼン」、ドライバー不足に対応

トヨタとヤマト運輸が共同物流を開始しました。といっても、ジャスト・イン・タイムなどで知られるトヨタ生産方法に関わる部分ではありません。

まずは、三重県で純正部品を扱っているトヨタ部品三重共販株式会社とヤマト運輸株式会社が、共同物流を開始するというニュースです。

トヨタ部品三重共販とヤマト運輸が、三重県内の一部の配送ルートにおいて実施する共同物流は、ヤマト運輸が事業所間で運行するトラックの荷台スペースを活用し、両社の荷物を混載して輸送するというもの。

遠隔地への配送ルートの一部をヤマト運輸のネットワークが代替することで、三重共販が手配するトラックは、従来よりも走行距離を大幅に削減できます。つまり、コストやCO2の発生を抑えることが期待できます。また、トラックの走行時間を削減することでドライバーの業務負担を軽減することにもつながるといいます。

さらに、これまで共販のトラックは倉庫への帰路では空荷となっていました。そうしたムダを省くことにもつながります。

まずは三重県における2つのルートから始め、先々は県内に展開していく予定といいます。現段階では三重県だけの試みですが、ドライバー不足といった問題を解決するために共同物流という流れは全国的に拡大していくかもしれません。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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