ルノー・カングーにルーフレール、専用ホイールを履いた60台限定車が登場

ファミリーのみならず幅広いユーザー層の支持を集めているルノー カングー。2015年の1.2L直噴ターボエンジン登場時はMTしかなかったこともあり、カングーにおけるMT比率は約46%に達したそうです。

なお、2009年から2016年までのMT比率は約25%。つまり、カングーの4台に1台がMT車という驚異的な比率になっています。なお、MTを選ぶ理由は「MTだから」という回答が多いそうです。

現在は、1.2L直列4気筒ターボ+EDC(デュアルクラッチトランスミッション)が主力で、ほかに1.6L NA+4ATの組み合わせもありますが、在庫がなくなり次第終了といったところ。

MT仕様は、1.2Lターボに6MTの組み合わせで、上級仕様の「ゼン」とエントリーグレードの「アクティフ」の2タイプが用意されています。

「ゼン」と「アクティフ」の販売比率は前者が約6割、後者が約4割。「ゼン」の方がカラフルなボディカラーが揃っているのと、後席の頭上(天井)にある3連式オーバーヘッドボックスの装備が「ゼン」が支持される理由のひとつだそう。

6月8日から60台限定で発売された「ルノー カングー オーセンティック 6MT」は、「アクティフ」がベース。ボディカラーはグレー系の「グリ メタン」、ホワイトの「ブラン ミネラル」の2色を設定。

専用のクラシックアロイホイール(ホワイト)、マルチルーフレールという2つの人気オプション(17万円相当)を標準装備しながら、ベースの「アクティフ」から価格据え置きの235万円という買い得感のある設定になっています。なお、クラシックアロイホイールは用品なので、ブラックもオプションで選べるそうです。

 

カングーのMT仕様は、ルノーの実用車らしい粘っこいシフトフィールに、ミートポイントが分かりやすいクラッチだけでなく、エンジンも中・低速域でトルク感がありますから、久しぶりのMTでも容易に慣れるはず。

絶対的なスピードはなくても走りそのものを楽しめるカングーは、MTならなおさらファン・トゥ・ドライブ度が増します。

なお、カングーのMT仕様のオーナーはノーマルで乗っている方が多いそうで、自分のことを「エンスー」だと思っているとのこと。こんなミニバンほかにありません。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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