名付けて「あるぴ犬カングー」? アルピーヌ顔のカングーを発見!

アルピーヌ・A110 が復活し、日本でも日に日に様々な情報がアップされています。マニアのみならず、最近話題の一台と言えるかもしれません。とはいえ、家族がいるのでアルピーヌはちょっとなあ、という方も多いと思います。

そんな方に朗報(?)、こんなクルマはいかがでしょう。

東京都大田区で少し古いヨーロッパ車を中心に扱うショップ「アウトレーヴ」に、興味深い一台が入庫しました。なんでもアルピーヌA110顔のカングーが入ったというのです。一体どんな車なのでしょうか?

知らせを聞いてお邪魔すると、確かにありました。ただならぬカングーが!!

クルマはルノー・カングーの現行モデル前期型で、「そうは見えない」とは思わないのですが、しかし、そこはかとなく漂う往年のA110の面影。なんでもかなりクルマに造詣の深い方が、こだわって仕上げた一台だそうです。

アウトレーヴの「ムッシュ」こと平澤さんによれば、

「面白いの仕入れちゃいました。アクセントモールの位置、太さなどが絶妙ですね。オリジナルのA110のフロントマスクから忠実にその表情を研究し、配置のバランスを考えたそうです。先代モデルの人気と、この後の新しいエンジン、ミッションのモデルの人気に押され気味の現行前期モデル、乗ると少し前のルノーの面影もあって、優しい乗り味なのが人の心を妙に掴むんですよね。このクルマはマニュアルトランスミッションなので、パワー不足もそれほど感じないでしょう。ただでさえ暮らしに遊び心をもたらす人気のカングー。それにとどまらないアルピーヌなエッセンスを纏った、ユニークな一台。ご家族が多いアルピーヌ愛好家の方に見ていただきたいですね。」

と話してくださいました。

サイドにつくアルピーヌマークはオリジナルのA110と全く同じサイズのものなのだそうです。

見ると大柄なカングーですが、マニュアルトランスミッションとの相性も良く、なかなか元気よく走る上に、アシのセッティング、妙にしなるようなボディに触れると、もともとプロユースのクルマであり、そういうことからくる武骨な印象がかなり希薄なのも、カングー人気の理由かもしれません。

そんな中で一際個性的なアルピーヌ顔のカングー。初夏の「カングージャンボリー」や、年に一度のフランス車愛好家にとっての車山のお祭り「フレンチブルーミーティング」でも目立つこと請け合いですね。

最後に「面白い仕掛けがあるんですよ。バンパーガードが付いていてますが、それをつねってもらえますか」といわれて、ひねってみると…

「ぷー!……」万が一衝突に備えて小さなバンパーガードが取り付けられていて、そこがブーブークッションみたいに音がするのです。

そんな遊び心いっぱいで名車アルピーヌA110というよりは「あるぴ犬カングー」。戌年ですしアシにいかがでしょうか?

(中込健太郎)

【関連リンク】

東京・大田区のイタリア車フランス車の専門店「アウトレーヴ」
http://autoreve.jp/