超高圧縮比による心配はないようです【新型マツダデミオのすべてを読んで/インプレッション編】

今回デミオのマイナーチェンジで最大の目玉は、もちろんスカイアクティブ-Gの搭載です。モーター無しのガソリンエンジンで、ホンダのハイブリッドに並ぶ30km/lの燃費を達成してきたのです。素晴らしい~!

 

これだけでも凄いのに、スカイアクティブ技術は、他にもエンジン排気管の取り回しや、新型ミッション等、出番を待つ技術がてんこ盛り。まだまだ技術的に燃費改善の余地がある訳ですから、本当に素晴らしいですね。

 

今回のインプレを読んで、大きく2つの点に気づきました。

 

ひとつはエンジンの特性です。何しろ、常識外れの超高圧縮比エンジンですから、エンジンの吹けが悪いとか、音がうるさいとか、パワーの出方が不自然だとか、いくつか課題も残っていそうだと正直思っていました。

 

でもインプレに「リニアな特性が上質な走りの演出に貢献する」とあるように、これらの心配はまったくちょうの杞憂だったようです。

きっと心臓たる新型エンジンの出来が良いから、CVTやi-stopとの相乗効果で、リニアな特性と燃費、上質なフィーリングを生み出しているのでしょう。

 

もうひとつは、やはりマツダといえば「ZOOM-ZOOM」、走りも大いに気になります。

もちろん、コンマ何秒削る走りではなく、普通に公道を運転していてワクワクするという事です。

 

実は以前プレマシーを運転した際、ミニバンなのにあまりに滑らかな挙動をするので、ビックリした事がありました。

例えば日本舞踊でも、師範と生徒では動きが全然違いますよね。師範の踊りは、ムリ・ムラ・ムダがなく、動きに境目がない滑らかさがあるというのかな。

プレマシーはミニバンだからわかりやすかったのですが、まさに運転していて、前後左右の挙動に継ぎ目がなく、ウルトラスムースだった事を覚えています。

(実は、プレマシーを日産のOEMで出すのはあまりにもったいない!と今でも本気で思っています。)

 

そしてそれが、マツダが目指す新しい「サスティナブル ZOOM-ZOOM」の走りの方向なのだと聞きました。

インプレにある「いつまでも走り続けたいと思わせる一体感が心地良い」という記載は、まさに新生ZOOM-ZOOMの走りそのものであり、マイチェンのデミオにもしっかり備わったのだと感じました。

 

燃費では、理詰めでスカイアクティブ技術を追究し、走りでは、人の感覚に一番気持ちの良いセッティングを目指すマツダ。

 

これはスケールがデカイですぞ~。期待大です!

(拓波幸 としひろ)