■キャブ、シャシー、ボディを選んで組み立て&販売してみた
大人でもよく知らない人が多いと思いますが、じつは町を走るトラックには、運転席にあたるキャブ、エンジンやトランスミッションが組み込まれたシャシ、荷台などになるボディを、それぞれのユーザーの要望や用途によって組み換えて作られたものが数多くあります。子どもたちはお客様の話をよく聞き、その仕事にぴったりのキャブ、シャシー、ボディを選んでトラックを組み立て、販売する仕事を体験します。
トラックには、とても豊かな装備のバリエーションがあります。たとえば運転席にあたるキャブには、最小装備の「ショートキャブ」、運転席の後ろに休憩・仮眠スペースをもつ「スタンダードキャブ」、運転席の上に仮眠用のベッドがある「スーパーハイルーフキャブ」などがあり、荷台部分にあたるボディにも、ダンプやバン、タンクローリーといったいろいろな種類がありますよね。子どもたちはその種類や特徴をしっかり学びます。
お客様に最適なトラックはどれかを考え、モデルを組み立てて注文書をつくり、トラックを提供するまでに、子どもたちが覚えることはたくさん。トラック販売の仕事をするためには、トラックの知識だけではなく、お客様の仕事についても深い知識が必要なことがわかって驚いていたようです。
●世界初公開! 未来のトラック「フラットフォーマー」
青海展示棟には、日野のコンセプトカー、フラットフォーマーが展示されていました。その本体は、車体下部の平たい動力部分。運転席や荷台にあたるところは簡単に別のユニットに取り換えられます。ただ荷物を運ぶだけでなく、必要に応じてオフィスやケータリングといったサービスそのものまで運べるプラットフォームとして機能するモビリティなのです。未来のトラックがどんな形になっていくのか、なんだかわくわくしてきますね!
(写真:高橋克也 文:村上菜つみ)