●目標値を77万人から100万人に上方修正。産業界全体でモータリゼーション・未来の生活を提案
日本自動車工業会のモーターショー特別委員会委員長の長田 准氏(トヨタ自動車 国内販売事業本部 副部長)による「東京モーターショー2019」のプレス向け説明会が9月26日に開催されました。
長田氏は、前回の説明会でも約77万人(有料入場者数)を目指すとしていて、そのため、お台場と有明地区全体で行われる広範囲な会場、オールジャパンといえる他業種・他団体との協力、高校生以下入場料無料など、従来の東京モーターショーから大きく姿を変える新生東京モーターショーという内容になっています。
その後行われた豊田章男会長など自工会幹部による定例会長記者会見で豊田章男会長は、来場者数の目標を77万人ではなく、100万人と高く設定すると宣言しました。
ただし、東京モーターショーに限らず、世界的なモーターショーのプレゼンス低下を十分認識していて、「新型車を並べて、買ってもらう」というクルマだけの発信ではモーターショーの意義は薄れていると認めています。クルマだけの発信であれば、70万人くらいが現実だろうと予測。
30万人を上乗せするため、今回の東京モーターショーでは、クルマや日常生活(クルマのある生活の)の未来の姿を知ってもらいたい、として「OPEN FUTURE」というテーマを掲げ、メガウェブ近くに設置される「FUTURE EXPO」に代表されるように、東京オリンピック・パラリンピックを含め、日本の産業界全体で日本のモータリゼーション・未来の生活を提案するとしています。
なぜ、100万人に設定したかについて同会長は、甲子園や箱根駅伝など誰もが知っているイベントは100万人規模であり、会期で割ると9万人/1日になります。9万人/1日は、東京ディズニーランドの1日あたりと同等だそう。
「東京モーターショー2019」では、青海地区(青海エリア/メガウェブ)に「FUTURE EXPO」というエリアが設けられます。ここでは、日本の未来をストーリーで使える展示で、「入国」「移動体験」「都市」「スポーツ」「地方 観光」「未来のエネルギー」という流れで同EXPOを楽しめるようになっています。
具体的には、NECによる空飛ぶクルマ(試作)、トヨタのAPM(東京オリンピック・パラリンピックで使われる低速EV)、未来都市や都市空間、都市と未来のモビリティの体感、未来のスポーツ観戦とこれからの地方観光、最先端のモビリティ自動体験、未来の生活を支える水素エネルギーなどを体感できます。
ほかにも、「e-Motorsport Stage」で多彩なレース大会が用意され、青海エリア/青海展示棟では、「子ども達も楽しめるモーターショー」として、キッザニアと共同で職業体験イベントを用意。
また、「DRIVE PARK(有明エリア/TFTビル横駐車場)」では、最新車両、二輪車の試乗、モータースポーツジャパン、スーパーカー協会との初連携、東京オートサロンとの初連携、FAI公認のドローンレースの国内初開催、アイドルや著名人のトークショーなどが用意されています。
さらに、お台場(青海)エリアと有明エリアをつなぐシンボルブロムナード公園が1.5kmの「OPEN LOAD」として試乗ステージになります。こちらでは、次世代モビリティの展示や試乗を用意。
東京モーターショー2019の開催は、10月24日〜11月4日まで。チケットは8月1日から発売中で、今回から高校生以下無料、2Dayパス・通期パスなどが導入されています。開催時間やチケットなどの詳細は公式サイトをチェックしてください。
(塚田勝弘)
【関連リンク】
東京モーターショー2019
https://www.tokyo-motorshow.com/