今年で生誕60年・その初代モデルはまるでスマホだった!? スーパーカブC100【ホンダコレクションホール デモンストレーション走行】

ツインリンクもてぎにあるホンダコレクションホールは、開館20周年を記念した新展示を開催するにあたり、ホンダの歴史を語る上で欠かせない車両を走行させる特別イベントを行いました。そこで、数回に分けて実走車両を紹介していきます。

今回紹介するのはスーパーカブC100。スーパーカブといえば今年、日本では最新モデルが発表されて大好評ですが、C100はその初代モデル。登場したのは今から60年前の1958年です。

このスーパーカブC100の登場から2年前の1956年、ホンダ創業者の本田宗一郎氏と専務・藤沢武夫氏はヨーロッパへ視察に旅立ちました。

そこで自転車とバイクの中間にあたるペダル付きスクーター・モペットが流行していることを確認し、この気軽な存在の2輪車には潜在的な大きなニーズがあるとつかみ取りました。

そこでモペットの形態を原型に、独自の17インチ大径タイヤや、スカートやもんぺの人でも乗り降りが簡単にできる低いフレーム、右手一本で運転を可能にする遠心クラッチを採用した変速機構など、アイディアと装備をてんこ盛りで完成させたのがスーパーカブC100だったのです。

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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