セルボ、ミラージュ、RX-7もエンジンは後ろへ! 無ければ作る、自作ミッドシップを作った勇者たち[前編]

国産ミッドシップ車といえば、まず最初に登場したのは、皆さんご存知、MR2。その後は、NSX、AZ-1、ビート、MR-Sと続々登場しました。が、この記事の1983年10月号(発売は8月26日)の時点では、まだ1台も国産ミッドシップは発売されていないのです。初ミッドシップのMR2でさえ、発売されたのは1984年ですから。

そんな時代に超改造された自作チューンド・ミッドシップの特集です。オモチャ感覚、ドラッグ常勝ネライ、タイムアタック用・・・などなど。では、その【前編】を見てみましょう。

FRやFFなんて吹っ飛ばせ!

ザ・ミッドシップ

本格的走りの旋風児、FISCO初テスト! ド肝を抜くREパワーのミニ・パンテーラ

セルボREターボ by RE雨宮自動車

今度のフロンテは、ルノー5ターボやレーシングカーのサスペンションを研究して作ったんだ。オーバーステアも強くなく、逆に限界まで攻めるとアンダーが出るくらい。直進性もまずまずだよ。エンジンは12Aロータリーターボだから、速い。でも6000rpm以上でクラッチが滑ったから、ゼロヨンがやれなかったッス。しかし、ゼロヨン12秒台、最高速240km/hは間違いないッスよ!

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
続きを見る
閉じる