タイヤまでヨコハマ・タイプDの特注品! OPT300ZX耐久レース仕様、ほとんどがワンオフのパーツはどう作る?・その2【OPTION 1985年3月号より】

さぁ、いよいよ本格始動したOPTION 300ZX耐久レース参戦! まずは、前回のその1で決意再びをプレイバックしました。今回は肝心のマシン製作計画をプレイバックします!

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OPTION 300ZX 富士耐久レース参戦計画
メカニズムを知る 第一段階のノウハウはここだ

1.ボディカウルはまず東名エアロキットでいく

レースでフェアレディ300ZXの姿がまだ表れていないだけに、85年耐久レースのチューニングは難しいところだ。

まずシャシーはノーマルでも十分。ノウハウがまったくなく、ヘタにいじってしまうと後々困ってしまうからだ。ただ、ボディの軽量化は必要。あのバカでかいボディを見たらわかるように車重は1325kgもある。パワーウエイトレシオが大きく効くレースじゃ、いくらエンジンパワーを上げても無理だ。

そこでカウリングは東名オリジナルを装備する。これは日産50周年記念の輸出用300ZXをモデルに作られたFRP製。フロント/リヤフェンダーにサイドステップ、ボンネット、リヤゲートをFRPで軽量化する。タイヤサイズによってオーバーフェンダー追加もある。そして車重を測りかなりオーバーするようだったら、他のところを軽量化する予定だ。

外観は大人しい感じがするが、第一段階はあくまでもストリート仕様でレースに通用するかどうか、チャレンジだ。

2.エンジンは約400psだが、HKSに全面依頼

ボディ/シャシーに次いで重要視されるのがエンジン。MAXパワーはむろん、耐久性が無ければダメ。全日本1000kmレースでは6時間以上走りっぱなしだからだ。

最高速では289.74km/hというニューZ最高のスピードをマークしたわけだが、問題点がいくつかある。

その第1が、まず熱対策。ターボ装備だとエンジンルーム内の温度は信じられないくらい上昇する。それにインタークーラー等のパイピングなどにより、シビアに煮詰めなければ。

第2が耐久性。目標パワー400psで常時高回転を維持するため、エンジン、タービンなどのトラブルは極力避けたい。その他にもいろんな支障が出てくるが、これらをどう処理していくかが、今後の問題点だ。

3.サスペンションはカヤバ特注で、市販化もある

走る、曲がる、止まるがクルマの基本(レースも)だけに、足まわりは完璧に仕上げたい。300ZXのサスペンションはFストラット、Rセミトレーリングアームだが、よりコーナリングを向上させるために相当強化したいが、リヤのメンバーとの兼ね合いが難しそうだ。それに時間的にも苦しいところ。

ストラット&スプリングはすでにカヤバに発注済みだ。詳細はまだ未定だが、スプリングはノーマルでは径が大きすぎるので、中心径の狭いものになる。ブレーキ関係は日産のオプション品で、16インチ用4ポッドキャリパーの予定だ。ちょっともったいないが、3段階切り替えのショックも取っ払ってしまう。スタビも東名特注のものが装着される。

市販品が出ていないため、ほとんどのパーツが特注となるが。パーツがないためチューニングをあきらめていた人には喜んでもらいたい。なぜなら今後、テストを重ねて市販品としてフィードバックする予定だからだ。

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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