セルボ、ミラージュ、RX-7もエンジンは後ろへ! 無ければ作る、自作ミッドシップを作った勇者たち[前編]

ショーモデルとして作ったけど、意外に走るよ!

ミラージュⅡミッド・ターボ by 長嶋自動車

エンジンはミラージュ1600GTのサターン製、これにHKS製T04キャブターボを使用する。ユニット自体の大幅な改良はなく、いってみればサターン+ボルトオンターボというところ。ミッションも、ミラージュ用がそのまま流用されている。このマシンは、ショーモデルとしてボディモディファイを中心に製作されたが、レースにはぜひ出場してみたい!という意向から、2号車の登場が待ち望まれる。

シェブロンベースのレーシング・ドラッグ

エンデューロRX-7 by サンユー・レーシング

ワンピースタイプのカウルを外すと、レーシングカーのようなシャシーがむき出しになる。それもそのはず、シャシーはかつてのシェブロンのもので、それをオリジナルでモディファイしたものだ。つまり、メインフレームをアルミ52Sとアルミパイプで製作し、サブフレームをパイプで組む、という本格派だ。使用されるエンジンは、ロータリー13Bペリ。ウェーバー51φのキャブが装着され、パワーは280psだ。

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昔から、こんな魅力ある変態マシンを作ってしまうチューナーさんがいらっしゃったんですね! いや、昔のほうが今より自由度があったかも!? ってことで、【後編】はTRUSTミッド・レビン、奇才マッドハウス号と続きますのでお楽しみに!

 

[OPTION 1983年10月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

 

 

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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