燃料電池自動車は水素を燃料として道路を走行するだけではなく、駐車中に燃料電池で発電する電力を外部へ供給するミニ発電所としても使うことができます。
ホンダでは今年3月から発売している燃料電池自動車「クラリティ フューエル セル」の外部給電機能を使って、北九州市とV2H(Vehicle to Home)共同実証実験を10月7日から実施しています。
この実証実験では、北九州市エコハウス(以下、エコハウス)で燃料電池自動車「クラリティ フューエル セル」から家庭へV2L(Vehicle to Load)対応可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」を介して電力を供給しています。
すでにエコハウスでは、2013年4月から外部給電機能を装備したホンダの燃料電池自動車「FCXクラリティ」から住宅へ電力を供給する日本初のV2H実証実験を行っており、今回は市販された燃料電池自動車「クラリティ フューエル セル」を使って、量産モデルでのV2Hの実証実験を実施することになりました。
ホンダでは、燃料電池自動車の外部給電機能を活用して、エネルギーの地産地消、低炭素社会を可能にする取り組みを拡大したいとしています。
(山内 博・画像:ホンダ)