中国は2009年に新車販売台数で米国を抜き去り、1,000万台を突破するまでに成長。翌2010年に1,806万台まで一気に上り詰めたものの、その後は成長が鈍化していましたが、2013年に入ると再び成長が顕著となっています。
CAAM(中国自動車工業協会)の発表によると、11月の新車販売台数は204万3,900台(前年同月比+14.1%)に上り、単月での過去最高を記録。
また1月‐11月までの累計販売台数は1,986万台(同+13.5%)に達していることから、この調子で行けば2013年度は2,200万台レベルに達する見込み。
上グラフで示したとおり、軽自動車が4割を占める日本の国内市場が総販売台数500万台前後で足踏みする中、中国市場は国土の規模や人口の多さも手伝って既に日本の4倍以上に拡大。
北米市場と比較しても既に500万台以上の差が開いており、中国市場は今や名実共に世界販売でトップとなっています。
ただ市場の実態としては先日お伝えしたとおり、中国ブランド車がシェアを落とす中、日系乗用車の販売が9月以降急速に回復を遂げており、シェアが19%を突破。
11月度販売は32.5万台と尖閣問題で大幅減となった反動や、相次ぐ新型車投入が奏功して外資系で首位に返り咲いています。
日本の自動車各社は国内の販売伸び悩みを中国市場で賄っている状況で、日中間政情の影響を受けなければこうした傾向は当分続くと予想されています。
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