トヨタが「2015年末までに新型HVを21モデル投入」を発表 !

21日のホンダの成長戦略発表に続き、24日、「省エネルギー」と「燃料の多様化」を軸に技術開発を進めるトヨタが環境技術説明会の場で2015年末までの展開計画を公表しました。 

それによると、今後トヨタは約3年間で新型HVを21モデル投入するそうで、それに伴い同社のHV車年間世界販売台数は毎年100万台を超える見通しと言います。これはトヨタの今年度世界販売計画台数の約10%以上に相当。

今回トヨタが発表した今後の展開計画を抜粋・要約すると、以下のようになります。

●「省エネルギー」への取組み
 ・HV用 2.5L 直列4気筒 直噴(D-4S)ガソリンエンジン投入(2013年以降)
  新開発のアトキンソン・サイクルエンジンで世界最高の最大熱効率38.5%を発生
   (次期クラウンHVに搭載?)

 ・ターボ付き 2.0L 直列4気筒ガソリンエンジン投入(2014年以降)
  2.5L 直4エンジンのダウンサイジング+ターボで燃費向上と出力向上を両立

●「燃料の多様化」への取組み
 <EV>
  「iQ」をベースに高出力新型リチウムイオン電池を搭載したコンパクトEV
  「eQ」を開発。小型で消費電力が少ない新型リチウムイオン電池を搭載し、
  1キロメートル走行するのに必要な電力量は104ワット時(JC08モード)と
  世界最高の電費を実現

 

  小容量電池(12kWh)ながら一充電の走行距離は100km、
  最高速度は125km/h  満充電までに要する時間をAC200Vで約3時間に短縮
   ⇒ 本年12月以降、日/米自治体や特定利用者向けに限定導入(車両価格:360万円)

 <FCV(燃料電池車)>
  自社製FCスタック性能を大幅に向上させ、「世界最高の 出力密度」を達成
  従来比で約1/2に小型・軽量化 ⇒ 2015年より市場投入予定

以上のように次期クラウンのHVグレードへの搭載が予想される前述の低燃費2.5L 4気筒エンジンや、EV、FCV対応も含めて、今後もトヨタの環境対応に要注目です。

 (Avanti Yasunori)  

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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