以前にもお伝えしたとおり、今年度は世界販売で昨年のリベンジに出ているトヨタですが、マラソンでいえば折り返し地点とも言える上半期(1月~6月/末)の世界販売累計台数が明らかになりました。
それによると、トヨタの上半期の世界販売は、ダイハツ工業、日野自動車を含んだグループ全体で前年同期比34%増の497万台、昨年首位のGMは同3%増の467万台、昨年2位のVWは同9%増の445万台となっています。
グラフに示したとおり、GMとVWを大きく引き離したとまでは言いがたいものの、東日本大震災やタイの大洪水による減産を強いられた2011年度の実績と比較すればその復活ぶりが鮮明に。
今年はトヨタがHVなどの低燃費の小型車が好調で、日米市場を中心に販売が急回復する一方で、GMとVWは欧州の財政・金融危機の影響で新車市場が縮小しているため、年末にかけての勢いはまだ不透明な状況。
とはいえ、GMは2013年にかけて米国で販売するGM車の7割を新型車に刷新予定。VWも米国と中国では好調で、上半期決算では営業利益が前年同期比7%増で過去最高となる約6153億円を計上するなど、欧州での不振を上手くリカバーしており、果たしてトヨタがこのまま年末時点まで首位を維持出来るのかどうかが注目されます。