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■Vストローム800DEが132万円、GSX-8Sは106万7000円
スズキは、2023年に発売したスポーツアドベンチャーツアラー「Vストローム800DE(V-STROM 800DE)」と、ストリートバイク「GSX-8S」の2024年モデルを発表しました。
いずれも、独自の「スズキクロスバランサー」を装備する新開発の776cc・並列2気筒エンジンを搭載することで、低振動かつ軽快な乗り味が楽しめるモデル。
新型では基本性能や装備はそのままに、カラーリングを刷新。両モデルともにマット(ツヤ消し)系カラーなどを追加して、2024年2月22日に発売されます。
●低振動で軽量・コンパクトな新エンジン搭載
スズキが、2022年にイタリアで開催された「EICMA2022(通称ミラノショー・2022年11月8〜13日)」で発表し、2023年3月から国内導入しているのがVストローム800DEとGSX-8Sです。
Vストローム800DEは、日常の足から休日のツーリング、オンロードからオフロードまで幅広い用途で楽しめる、スズキのVストローム・シリーズに属するアドベンチャーツアラー。
対するGSX-8Sは、アグレッシブなスタイルと、スポーティな走行性能を両立するネイキッドバイク、ストリートファイターというジャンルに属するモデルです。
スタイルやコンセプトが異なる2モデルですが、共通点は新開発の776cc・並列2気筒エンジンを搭載すること。このエンジンの特徴は、トラクション性能などに優れる270度位相クランクを採用するほか、スズキ独自の「スズキクロスバランサー」を採用していることです。
スズキが特許も持つというクロスバランサーは、2気筒相互のピストン往復運動により発生する振動を抑えるための1次バランサーをクランク軸に対して90度に2軸配置したものです。
これにより、振動を抑えながら回転をスムーズにし、エンジン自体の軽量・コンパクト化も実現。街乗りはもちろん、長距離ツーリングなどでも、軽快で快適な乗り味を体感できるといいます。
また、様々な走行シーンに対応する電子制御システム「S.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)」も採用。3つの走行モードから任意のモードを選択し、エンジン制御マップの切替が可能な「SDMS(スズキドライブモードセレクター)」、路面の状況やライダーの経験値などに合わせて、3モード(+OFF)からシステムの介入レベルを選択できる「STCS(スズキトラクションコントロールシステム)」などを装備します。
さらに、Vストローム800DEでは、STCSに未舗装路向けのGモードも設定し、より幅広い路面状況に対応することも魅力です。
ほかにも、両モデルには、クラッチやスロットル操作をせずにシフトアップ/ダウンが可能な「双方向クイックシフトシステム」、ワンプッシュで始動が可能な「スズキイージースタートシステム」なども装備。
足まわりでは、Vストローム800DEに調整式の前後サスペンションと、前輪に大径の21インチホイールを装着。前後タイヤには、悪路走破性に優れるセミブロックパターンタイプも装備するなどで、オンロードだけでなく、オフロードでも軽快な走りを実現します。
また、GSX-8Sでは、KYB製倒立フロントフォーク(ストローク量130mm)を採用し、しなやかでコントローラブルな乗り味を実現。軽量な前後17インチのアルミ製キャストホイールなどにより、軽快なハンドリングやスポーティな走りを堪能できます。
●マット系のグリーンやグレーを採用
そんなVストローム800DEとGSX-8Sでは、いずれも車体カラーに新色を採用しています。Vストローム800DEでは、新色にツヤ消し系の「マットスティールグリーンメタリック」と、街にもマッチしそうな「パールテックホワイト」を設定。従来ある「チャンピオンイエローNo.2」も継続販売し、全3タイプから選べます。
また、GSX-8Sには、やはりツヤ消し系の「グラスマットメカニカルグレー」と「マットブラックメタリックNo.2」を追加。スズキのイメージカラーを基調とする「パールコズミックブルー」も継続設定し、こちらも全3タイプで展開します。
価格(税込)はいずれも据え置きで、Vストローム800DEが132万円、GSX-8Sが106万7000円。前述の通り、2024年2月22日に発売します。
(文:平塚 直樹)