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■高いスポーツ性能を継承。価格は101万2000円
独自の「Sugomi(スゴミ)」デザインを投入することで、アグレッシブかつスポーティなスタイルを演出しているのが、カワサキのスーパーネイキッド「Z」シリーズ。
1000ccのフラッグシップ「Z H2/SE」を筆頭に、400cc版の「Z400」、250cc版の「Z250」、125ccの「Z125プロ」など、幅広い排気量のモデルを揃える人気シリーズですが、その650cc版「Z650」に2024年モデルが登場しました。
個性的なフェイスデザインやアップライトなポジション、低中回転域から発生するパワフルなエンジン特性、軽量な車体など、基本的なスペックは先代モデルと同様。主にカラーやグラフィックを変更し、2023年9月22日(金)より発売されます。
●パワフルで扱いやすいパラレルツインエンジン
近年、世界的に人気が高いストリートファイターというジャンルに属する650ccのネイキッドモデルがZ650です。
アグレッシブなスタイルと高い動力性能、アップライトなポジションを生むバーハンドルなどにより、街中からワインディング、高速ツーリングまで、幅広いシーンで軽快な走りを楽しめるのがストリートファイター。
なかでもZ650は、カワサキ独自のSugomiデザインを投入することで、シャープでアグレッシブなフォルムを演出。低中回転域で力強いトルクを生み出す649cc・パラレルツイン(並列2気筒)エンジンや、車両重量189kgという軽量な車体により、初心者からベテランまで、幅広いスキルのライダーが、自在に操れる感覚を味わえることが魅力です。
最高出力50kW(68PS)/8000rpm・最大トルク63N-m(6.4kgf-m)/6700rpmを発揮するパワートレインは、スタート時から軽快なアクセルレスポンスを発揮。また、高回転域で心地良く吹けあがる特性も両立することで、パワフルながらも扱いやすいエンジン特性を実現しています。
ボディサイズは、全長2055mm×全幅765mm×全高1065mmで、ホイールベースは1410mm。重量15kgの高張力鋼を使用したトレリスフレームを採用した車体は、スリムかつコンパクトで、軽快な取り回しやナチュラルなハンドリングに一役買っています。
足まわりでは、直径φ41mmのテレスコピック・フロントフォークを装備し、高い路面追従性などに貢献します。
また、リヤサスペンションには、1000ccスーパースポーツ「ニンジャZX-10R」などにも採用する「ホリゾンタル・バックリンク・リヤサスペンション」を搭載。リヤショックユニットとリンクをスイングアーム上側にマウントする独自の構造は、マスの集中化を図るとともに、軽快な旋回性能や快適な乗り心地を実現します。
加えて、790mmという低めのシート高とスリムな車体により優れた足着き性も実現。ワイドでフラットなハンドルバーなどにより、ストリート走行時の扱いやすさと、スポーツ走行時の優れたコントロール性も両立します。
なお、2023年4月のマイナーチェンジでは、独自のトラクションコントロールシステム「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」も新装備しています。
カワサキが誇る先進の電子制御システムがKTRC。走行中のトラクション変化をあらかじめ予測することで、タイヤが滑り出す前に最適なパワー制御を行い、さまざまな状況下でスムーズかつ安全な走りに貢献します。
Z650のKTRCでは、2つのモードを設定。ライディングを意識した制御を行う「モード1」、滑りやすい路面でもスムーズな走りをサポートする「モード2」から選べるほか、システムをオフにすることもできることで、路面状況や好みなど、幅広いシーンに対応しています。
●キャンディ系レッドを差し色として投入
その2024年モデルでは、新色の「キャンディパーシモンレッド×エボニー」を採用。
ブラックをベースに、フロントのミニカウルや燃料タンクカバー、フレームや前後ホイールなどに、キャンディ系レッドをマッチングさせることで、より情熱的かつスポーティなフォルムを演出しています。
価格(税込)は、2023年モデルから5万5000円アップの101万2000円。前述の通り、2023年9月22日(金)に発売される予定です。
なお、Z650は、カワサキケアモデルにも設定。1ヵ月目点検はもちろん、定期点検やオイル交換(オイルフィルター含む)を3年間無償で受けられるなど、充実したアウターサービスを誇ることも注目点です。
(文:平塚 直樹)