タイヤが作物の生育に大きく貢献する! ミシュランは接地圧を下げ農地に優しいウルトラフレックスで対応

■ウルトラフレックステクノロジーで農業を救う

ミシュランマンと農業
ミシュランマンと農業

クルマはタイヤが支えている。というのは、乗用車もトラックもバスもそうなんですが、農業機械も同じです。

ところが、農業機械の場合、耕作地や荒れた地面などでグリップ力を発揮してほしいのはもちろんなんですが、重要なのがその接地圧なんです。

農地というのは柔らかくないと、水はけが悪くなったり、根が深く育ちにくかったり、ミミズや微生物などの共存する生物の生きる空間がなかったりして、作物の収穫に大きく影響するのだそうです。しかも、一度固くなってしまった地面は自然に柔らかくなることはなく、段々と圧力がかかることで固まっていき、いつかは土壌改良などの土木作業的な改修が必要になったりもするのだとか。

なので、農家さんたちからは、大切な農地を長く使うため、農業機械の重量によって地面を固めることがないことを求められるのだそうです。

一方で、収穫率の向上や効率アップによる省力化なども、現在の農業の必須課題であることは間違いありません。そうすると、トラクターによって行う作業、引っ張って使用する各種アタッチメントへのパワー供給も段々と負担が大きくなっているそうで、そうなると今度はトラクターが大型化していき、重量も増し、タイヤによる接地圧も上がり、土が固くなる…という傾向になってしまうのです。

ウルトラフレックステクノロジー搭載の証
ウルトラフレックステクノロジー搭載の証

その課題解決にミシュランが採用しているのが、ウルトラフレックステクノロジーです。以前から採用しているラジアル構造を引き継ぎながらも、使用する繊維やゴムの素材、その他を最適にすることにより、タイヤ内圧に頼らないサイドウォールの強度を確保します。そうすることにより、空気圧を下げて、縦方向に接地面積を増やす、つまり接地圧を下げることができるのです。

ちなみに、農業機械や建設機械などのタイヤの世界では、まだまだコスト面からバイアスタイヤも多く販売されているそうですが、当然ながら寿命や強度などの面では圧倒的にラジアル構造が優れているとのこと。

MICHELIN AXIOBIB2
MICHELIN AXIOBIB2

「第35回国際農業機械展 in 帯広」に出展している日本ミシュランタイヤブースでは、ウルトラフレックステクノロジーを採用するMICHELIN AXIOBIB2が展示されています。

MICHELIN AXIOBIB2
MICHELIN AXIOBIB2

MICHELIN AXIOBIB2は、大型化しているトラクターの足元を、ウルトラフレックステクノロジーにより、従来よりも低い空気圧で土壌の圧縮を抑えながら支えることが可能となります。

サイズは表記はVF710/70R42
サイズは表記はVF710/70R42

サイズ表記は、例えば「VF710/70R42」といった具合に、VF(ウルトラフクレックス搭載を表すVery Flexibility)、幅(mm)、扁平率、ラジアル構造、ホイール径(インチ)となっています。

MICHELIN ROADBIB
MICHELIN ROADBIB
MICHELIN ROADBIB
MICHELIN ROADBIB

また、同時に展示されるMICHELIN ROADBIBは、国内初展示の製品。耕作地へ舗装路など一般道を使用して移動するトラクター向けで、舗装路での燃料消費を抑える低転がり抵抗とトレッドセンターデザインの採用で、舗装路面での乗り心地の良さを実現しています。

タイヤの技術から、農業や酪農の効率化や省力化により発展を支えているミシュラン。そのお陰で育った野菜、ミルクを原料とした乳製品や食肉が、ミシュランガイドに載るレストランのメニューになっているのかも知れませんね。

【ミシュラントートバッグプレゼント】

ビバンダムことミシュランマン
ビバンダムことミシュランマン

「第35回国際農業機械展 in 帯広」に出展している日本ミシュランタイヤブースでは、デジタルアンケートへの回答、またはミシュランブースフォトスポットで写真撮影しSNS投稿で、ミシュランマントートバックをプレゼントしています。会場へお越しの際は、ミシュランブースへ!

ミシュランマントートバッグ
ミシュランマントートバッグ

【展示会概要】
名称:第35回国際農業機械展 in 帯広
日時:2023年7月6日(木)~10日(月) 9:00~16:00(最終日は15時まで)
会場:「北愛国交流広場」特設会場(北海道帯広市愛国町10番1)
入場料:無料

(文・写真:クリッカー編集長 小林和久

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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