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■スピード違反の取り締まり件数は年間200万件以上
スピードの出し過ぎは、大きな事故につながる恐れが大! 自動車が走行する道路には最高速度が定められており、スピード超過した場合は、スピード違反として取り締まられます。その数は、年間200万件以上!
もちろん、スピード超過しなければよい話なのですが、今一度スピード違反の取り締まり方法と種類を正しく知っておくと、適切に対応できるのではないでしょうか。
●オービス
オービスとは、「自動速度違反取締装置」と呼ばれるもので、固定式のものと移動式のものとがあり、スピード違反をしたクルマや運転手を撮影して取り締まる方法です。
スピード違反するクルマを見つけたら、ピカっと強く光り、ナンバープレートと運転者を撮影して警察のデータセンターに送信します。
ピカっと強く光り、運転者はスピードを出していたことを認識しているため、「あぁ、やってしまった…」と気付くことがほとんどで、後日、警察署から自宅に出頭命令が届く仕組みとなっています。
従来は固定式だったため、「この道に気を付ければいい」と思って安心していた運転手もいるかもしれませんが、近年は移動式オービスも登場しているので、どこで取り締まっているか分からなくなっています。
●ネズミ捕り
ネズミ捕りは、スピード違反取り締まりの通称で、道路脇に設置した機械で走行するクルマのスピードを図り、違反していた場合は少し先の地点で待っていた警察官に「止まれ」の旗(チェッカーフラッグとも言う)を出され止められます。
その際、広い場所に移動させられ、スピード違反していた証拠を見せられた上で、違反点数や反則金の話などを聞くことになります。なお、警察官に止められたときは、素直に従わないとより罪が重くなってしまうこともあるため、態度や言葉遣いには気を付けたいところです。
ネズミ捕りに関しては、「この道で頻繁におこなわれている」「休日の午後におこなわれていることが多い」などの話を耳にすることもあります。
●パトロール
高速道路で多い取り締まり方法は、覆面パトカーでパトロールし、スピード違反しているクルマを発見して追跡し、捕まえるというもの。
スピード違反しているであろうクルマの後ろにつき、レーダーを照射してスピードを計測します。スピード違反だと分かったら、サイレンを鳴らし、違反車両を止めて取り締まります。
後ろのクルマを意識する運転手は少なく、高速道路で覆面パトカーにスピード超過を指摘されるクルマは多いようです。
●一般道路と高速道路では違反点数と反則金が異なる
スピード違反は、その道路で定められている最高速度を何km/h超過したかによって罰則が変わり、当然ながら超過したスピードが大きいほど罰則は重くなります。さらに、一般道路か高速道路かによっても罰則は変わってきます。
たとえば、超過したスピードが30km/hの場合、一般道路では6点の減点で6ヵ月以下の懲役または10万円以下の反則金となり、高速道路では3点の減点で2万5000円の反則金が科されます。
高速道路で6ヵ月以下の懲役または10万円以下の反則金となるのは、超過したスピードが40km/h以上の場合です。
一般道路では30km/h以上、高速道路では40km/h以上のスピード超過違反は、いわゆる「赤キップ」と呼ばれ、刑事責任が免除されない重大な違反とみなされ、行政処分としての反則金と刑事処分として罰金が科せられ、前科として記録が残ります。
このことから、スピード違反を軽くみてはいけないことが分かります。「誰もいなさそうだからいいや」「この道では警察を見かけない」などの理由でスピード違反することは許されません。クルマを運転するなら交通ルールを守り、安全運転を心がけましょう。
(鈴木遼太[ピーコックブルー])
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