■スリムなLEDテールライトは、内部グラフィックがクーペ専用に
メルセデス・ベンツは6月に入り、主力クロスオーバーSUV「GLC」新型を発表しましたが、派生クーペクロスオーバー「GLCクーペ」もワールドプレミアの準備が整いつつあるようです。
市街地で捉えたプロトタイプはボディ前後デザインをカモフラージュし、ディテールは不明です。しかし、テールを除いてGLC新型と多くのボディパネルを共有、フロントエンドもほぼ共通のデザインが採用されるはずです。
大きく異なるのは後部で、統合されたリアスポイラーにつながる滑らかなリアウィンドウシルエットは、よりセクシーな印象を与えています。またスリムなLEDテールライトからは、内部グラフィックがクーペ専用となる可能性が高いと思われます。
内部では、12.3インチのデジタルインストルメントクラスター、11.9インチのインフォテインメントスクリーン、オプションのカラーヘッドアップディスプレイ、ダッシュボード全体など、インテリアはGLCから引き継がれると予想されます。
異なるのは、後部座席の乗客用の限られたヘッドルームですが、流麗なスタイルと、より良い空気力学のために多少の実用性を犠牲にすることは、ターゲットグループにとって問題ではないことは明白です。
パワートレインは、直列4気筒のみ提供されると予想されますが、最新情報では、直列6気筒「GLC 400d」がラインアップされる可能性があるといいます。また最大4.5度のリアアクスルステアリングも計画されており、エアサスペンションにより滑らかな乗り心地を実現するでしょう。
GLCクーペ新型のデビューは2022年内に予定されており、2023年にはスパイシーなAMG「GLC43」と「GLC63」の登場も期待されています。前者は最高出力402ps・最大トルク500Nmを発揮、後者は最高出力670ps・最大トルク750Nmまで高められそうです。
市場ではインフィニティ「QX55」を初め、BMW「X4」、アウディ「Q5スポーツバック」などと競合、価格はGLCより若干高価になることが予想されます。