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■「タイムズパーキング」運営会社がアンケート実施
コロナ禍の影響で、通勤や通学も含め、クルマを使った移動が増えているといわれています。公共交通機関を使うよりも「密」になることが少ないためですが、それに伴い目的地では、コインパーキング(時間貸し駐車場)を利用する機会も増えているのではないでしょうか。
そんな中、コインパーキングの「タイムズパーキング」などを運営するパーク24では、約5000人を対象にした「時間貸し駐車場」に関する調査を実施。
その結果、駐車場選びは「目的地までの近さ」と「料金」で決める人が多数で、また探す際は「アプリ」を利用する人が半数以上いることが分かりました。
●60代以上は「近さ」を重視
12月9日に結果が発表された今回の調査は、パーク24が運営するドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員5,051名を対象に、2020年9月1日〜9月7日まで、非公開型インターネットアンケートにより行われたものです。
その内容をみていくと、まず「時間貸駐車場を選ぶ際の基準」という問いに対しては、1位「目的までの近さ」80%、2位「料金」79%となっています。
これら2項目は、3位以下の「最大料金の有無」39%、「駐めるスペースの広さ」28%、「店舗提携による駐車料金割引の有無」21%などと比べ、2倍以上の差が開く結果になっています。
また、1位と2位を選んだ人を年代別でみると、「目的地までの近さ」は年代が上がるにつれて割合が高くなっていることがわかります。特に、60代以上は、83%が「目的地までの近さ」と答えた一方、2位の「料金」は69%で、ほかの年代よりも10%以上も低い割合になっています。
高齢者ほど、お金より目的地までの距離を重視する傾向にあるということですね。
ちなみに、アンケートでは「時間貸駐車場から目的地までの距離の許容範囲」についても聞いていて、最も多かったのが「徒歩で5分以内」の43%。次いで、「3分以内」29%、「10分以内」13%となっています。
●4年前より「アプリ」利用者が急増
最近は、目的地付近のコインパーキングなどを探せるスマートフォンのアプリも多くでていますが、利用者は意外に多いようです。
それを証拠に、今回アンケート内の「駐車場を探す際の主なツールは?」といった問いに対する答えでは、「アプリ」が54%で半数を超えて1位を獲得。「カーナビ」41%、「現地で目視」39%よりも多い割合となっています。
ちなみに、パーク24が2016年に実施した同様のアンケートでは、「現地で目視」が50%で最多、次いで「カーナビ」44%、「アプリ」は23%だったそうです。ところが、今回は「アプリ」が「現地で目視」を15ポイント上回る結果となっています。
また、年代別で見ても、「アプリ」で駐車場を探す人は全ての年代で50%を超える結果に。なお、「カーナビ」は若い世代ほど割合が高く、20代以下が49%で最多。一方、40代以上は「現地で目視」が「カーナビ」を上回っています。
これら結果により、パーク24が行った2016年の前回アンケートと比べ、わずか4年で「アプリで駐車場を探す人が大幅に増えている」ことがわかります。その理由を同社では、
「2016年時点では20歳以上のスマートフォンの個人保有率は54.3%でしたが、2019年時点で66.7%と12.4ポイント上昇しています(総務省「情報通信白書」より参照)。スマートフォンがより身近な存在になったことに加え、アプリ自体の頻繁なアップデートにより利便性が向上していることも、利用の増加に繋がっているものと思われます」
としています。
確かに、最近は無料でダウンロードできる駐車場検索アプリもいろいろあって、かなり便利になりましたよね。
なお、今回アンケートを行ったパーク24でも、タイムズパーキングを探せる駐車場検索アプリ「タイムズ駐車場検索」の提供を行っています。このアプリは、リアルタイムの満車・空車情報や料金を確認できるほか、「最大料金あり」「24時間入出庫可」など希望条件に沿った駐車場の検索が可能。今回のアンケートで重視する人が多かった「目的地までの近さ」も、アプリ内の地図上で確認できる機能があるそうです。
(文:平塚直樹/出展:パーク24 *写真は全てイメージです)
【関連リンク】
「タイムズ駐車場検索」公式ホームページ
https://times-info.net/