●内部突起規制に対応、ドライバーや同乗者を傷つけない部品形状を採用
DSRCから「ETC2.0」に呼称が変更されたのは2014年10月で、現在はETC2.0対応の車載器が中心ですが、ETCもまだ市販されています。
国土交通省や全国の各高速道路会社、ITSサービス高度化機構は、ETCの「セキュリティ規格の変更について」というリリースを出しています。
これは、2022年12月1日以降、一部のETC車載器が使えなくなるというもので、対象は2001年〜2002年に発売された旧規格になります。対象になるかは、メーカーのホームページで確認するか、メーカーに問い合わせるのが確実でしょう。
新・旧セキュリティ対応車載器の識別方法も紹介されていて、取扱説明書・保証書にある車載器管理番号で確認できます。車載器管理番号の左詰(19ケタの一番最初の数字)が「1」であれば新規格、「0」だと旧規格(旧セキュリティ対応)になります。また、車載器セットアップ申込書、車載器セットアップ証明書、車載器本体などでも確認できます。さらに、ETC車載器の「●●●」マークの有無でも確認可能で、「●●●」マークがあれば新セキュリティ対応車載器、ないと旧セキュリティ対応車載器になります。
パイオニアは、2020年10月から新セキュリティ対応はもちろん、国土交通省の道路運送車両の保安基準である「内部突起規制」に対応したスタンドアローンタイプのETC ユニット「ND-ETC40」を発売しています。
特徴は、利用料金や利用履歴、ETCカード有効期限などの情報がわかりやすく音声で案内されるほか、動作状況をひと目で確認できるLEDランプやスッキリとした取付が可能な小型アンテナが採用されている点。先述したように、国土交通省が今後変更する予定の「新セキュリティ規格」に準拠し、規格が変更された後も使用でき、ETC決済情報を安全に保護。
さらに、国土交通省が内装部品形状について定める「内部突起規制」に対応していて、クルマが衝撃を受けた際にドライバーや同乗者を傷つけない、より安全な部品形状になっています。
「ETCユニット取付キット」(別売)を使用すれば、純正のETC取付位置へすっきりと設置することが可能。「ETCユニット取付ブラケット」(別売)を使うことで、曲面などへの取付にも対応しています。
スタンドアローンタイプの「ND-ETC40」。価格はオープンで、店頭予想価格は 8,000円前後(税別)となっています。
(塚田勝弘)