■北米で成功したアウディ「RS6アバント」から刺激
BMWは、主力モデル「5シリーズ」に設定されるパフォーマンスモデル「M5ツーリング」および「M5セダン」新型を、北米で販売することがわかりました。
これは先週、デザイン・チーフであるドマゴジ・デュケック氏が明らかにしたものです。同氏は「ザ・カーガイド」のインタビューにて、M5ツーリングは2025年に登場し、新型M5と並ぶ予定だといいます。
M5ツーリングは、1992年の「E34型」から2007年の「E61型」に設定されていた高性能ワゴンで、E34型では直列6気筒エンジン、E61ではV型10気筒エンジンを搭載。現在はコレクターズアイテムとなり、人気を集めています。
新型モデルでは、ハイブリッドパワーと全輪駆動を搭載した初のM5ワゴンとなることが濃厚となっています。
エクステリアは、これまで捉えたプロトタイプから、アグレッシブなフロントエンドとクワッドエキゾーストパイプを装備することがわかっています。
また、中央の台形インテークには垂直バーがセクションに分割されるほか、ブラックアウトされたキドニーグリル、新LEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライト、センターに窪みのあるボンネットフードなどが予想されています。
心臓部には、4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載、電気モーターアシストを備えることで最高出力700ps以上を発揮、「XM」と「XM Label」の中間のパワーとなります。
同社がM5ツーリング発売に踏み切ったのは、M3ツーリングの成功によるものだといいます。
BMW取締役会メンバーのフランク・ウェバー氏は、イタリア雑誌「クアトロルート」のインタビューで、「M3が予想の3倍売れたため、大型のM5ツーリングを開発することになった」と述べました。またアウディが最近、北米で「RS6 アバント」で成功を収めたことも、この決定に関係しているのではないかと考えられます。