新型ポルシェ・パナメーラに「パナメーラ4 Eハイブリッド」と「パナメーラ4S Eハイブリッド」を追加

■PHEV、HEVともに新型e-ハイブリッドシステムを搭載

2023年11月にフルモデルチェンジを受けたポルシェの新型パナメーラ。ポルシェAGは、新しいパワートレイン技術が搭載された新型「パナメーラ4 E-ハイブリッド(PHEV)」、新型「パナメーラ4S E-ハイブリッド」を設定すると明らかにしました。

「Panamera 4S E-Hybrid」の走行シーン
「Panamera 4S E-Hybrid」の走行シーン

新型パナメーラ4 E-ハイブリッド(PHEV)には、新しいe-ハイブリッドシステムと大幅に改良された224kW(304PS)を発生する2.9L V6ツインターボガソリンエンジンを搭載。

システムトータルでは最高出力346kW(470PS)・650Nmの最大トルクにより、0-100km/h加速は4.1秒でクリアし、最高速度は280km/hに達します。一充電あたりの航続距離は、96km(WLTPサイクル、等価全電気航続距離)となっています。

Panamera 4S E-Hybridのリヤまわり
Panamera 4S E-Hybridのリヤまわり

より走りに重点がおかれたパナメーラ4S E-ハイブリッドでは、2.9L 6気筒ツインターボエンジンの最高出力は260kW(353PS)にまでアップされています。

システムトータルの出力は400kW(544PS)、最大トルクは750Nm。0-100km/h加速はわずか3.7秒でクリアし、最高速度は290km/hに達しています。

同時に、新型パナメーラE-ハイブリッドは、先代よりもEV航続距離の延長、充電速度の向上、スロットルレスポンスの改善など、ほぼすべての分野での走行性能と高効率化の向上を実現。

「Panamera 4S E-Hybrid」の走行シーン
「Panamera 4S E-Hybrid」の走行シーン

最高出力140kW(190PS)・最大トルク450Nmとなる新型モーターは、ハウジングに組み込まれ、PDKトランスミッションのオイル冷却循環に統合されています。先代よりも大幅にパワーアップし、効率的で、重量も最適化されています。

また、内部ローター設計(ローターがステーター内で回転)により質量慣性は50%減少し、スロットルレスポンスの向上も果たしているそうです。最大88kWまで回生可能なモーターは、新型パナメーラE-ハイブリッドモデルの航続距離の大幅な向上にも寄与しています。

●E-ハイブリッドドライビングモードを搭載

E-ハイブリッドドライビングモードの搭載もトピックス。最適化された4つのE-ハイブリッド専用ドライビングモードをはじめ、改良された「スポーツ」、「スポーツプラス」モードは、同車の効率をさらに最適化。

「Panamera 4S E-Hybrid」の走り
「Panamera 4S E-Hybrid」の走り

発進時は、常にフル電動のE-パワーモードでスタートし、バッテリーの充電状態が一定の最小値を下回ると、自動的に「ハイブリッドオート」に切り替わり、走行条件に応じたモードが選択されます。

さらに「ハイブリッドオート」モードのアクティブルートガイダンスによって、前方のルートを把握することで高効率でスムーズな走りが可能になります。市街地走行におけるEV走行距離の割合を最大化し、効率を高めることができます。このシステムは、車両とナビの両方のデータを使います。

また、「E-ホールドモード」にすると、現在のバッテリー充電状態を保持。さらに「E-チャージモード」では、郊外や55km/h以上での走行時にエンジンがバッテリーを最大80%まで充電し、市街地走行時にはハイブリッドドライブの効率的なメリットを活用。

「スポーツ」モードと「スポーツプラス」モードでは、バッテリーの目標充電状態をそれぞれ20%と30%に引き下げます(先代は30%と80%)。これにより、性能向上と高効率化の両立に寄与しています。

新型パナメーラの全モデルには、2バルブダンパーを備えた「ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)」を含む「アダプティブ2チャンバーエアサスペンション」が標準装備されています。

E-ハイブリッドモデルも搭載する「ポルシェアクティブライドサスペンション」は、最適化されたトラクションとコーナリング性能、高い快適性を両立するとしています。2バルブ技術が採用された各ダンパーに電動油圧ポンプが装備されます。

「Panamera 4S E-Hybrid」の走行シーン
「Panamera 4S E-Hybrid」の走行シーン

このポンプは400Vシステムによって駆動され、伸び側と圧縮側の力を積極的に増強。サスペンションは路面の凹凸によるボディの動きをほぼ完全に吸収し、スポーツ走行時でも常にボディを水平に保持。

ダンパーは最大13Hzで作動し、1秒間に最大13回の設定調整が可能で、走りや路面などの状況に瞬時に反応します。ピッチやロールの過度の補正、乗降時のボディの上昇など、走りと乗降性にも寄与するサスペンションとなっています。

エクステリアは、新デザインのマトリックスLEDヘッドライトが標準化され、水平のエアインテークが目を惹きます。リヤビューは、連続するテールライトとフレームレスのリヤウインドウが特徴的。また、シルバーのウインドウトリムがサイドラインを強調しています。

「パナメーラ4 E-ハイブリッド」には、19インチアルミホイール、黒のブレーキキャリパーなどを装着。さらに、最新の高解像度HDマトリックスLEDライティングシステムがオプション設定されています。

スポーツ仕様の「パナメーラ4S E-ハイブリッド」には、パナメーラ「AeroDesign」の20インチアルミホイール、シルバーのスポーツテールパイプ、赤が鮮やかなブレーキキャリパーが装備されています。アシッドグリーンとブラックのブレーキキャリパーもオプションで選択できます。

さらに、フロントアクスルに10ピストン式ブレーキキャリパーを標準装備。加えて、21インチアルミホイールとの組み合わせで「PCCB(ポルシェセラミックコンポジットブレーキ)」も設定されていて、ディスク径は、フロントが440mm、リヤが410mmとなっています。

そのほか、最大15Wのワイヤレス充電が可能な冷却式スマートフォントレーも標準装備され、リヤアクスルステアリング、リモートパークアシスト、助手席側ディスプレイ、エアクオリティーシステムなどもオプションで用意されています。

なお、日本での新型パナメーラ4 E-ハイブリッドとパナメーラ4S E-ハイブリッドの予約受注開始日、価格や仕様などは決定次第、発表される予定になっています。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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