JR四国8000系が登場31年目に2回目のリニューアル!

■リニューアルされる特急車両8000系は2023年12月23日から運行開始

12月23日から営業運転を開始する8000系S編成リニューアル車両
12月23日から営業運転を開始する8000系S編成リニューアル車両

JR四国は、予讃線の特急「しおかぜ」「いしづち」に使用している特急車両8000系のリニューアルを順次行います。

その第1弾となるS編成(3両編成)が報道公開されました。S編成は2023年12月23日から営業運転を開始。L編成(5両編成)は2024年8月から運行を開始する予定です。

デビュー当時の8000系。カラーリングは水色+赤帯でした
デビュー当時の8000系。カラーリングは水色+赤帯でした

8000系のリニューアルは今回が2回目。8000系はJR四国初の特急形電車として、1992〜1997年に製造されました。

1回目のリニューアルは製造から12年が経過した2004〜2006年に実施。カラーリングを一新したほか、グリーン車と普通車指定席の座席を交換。また、1・8号車の和式便所を洋式化しました。

2回目のリニューアルで予讃線の特急電車のカラーを統一します
2回目のリニューアルで予讃線の特急電車のカラーを統一します

2回目のリニューアルは、製造31年を経過していることを考慮して大規模な内容となっています。

カラーリングは、同じ予讃線を走る特急形電車8600系と共通性を持たせたデザインに変更。窓周りと前面上部をブラックで配色し、愛媛県の柑橘のシャインオレンジと、香川県のオリーブをイメージしたフレッシュグリーンのラインが入っています。

普通車指定席は新型座席に交換。JR四国では初めて座席中央に脚台が1本あるタイプとなっていて、足下が広がりました。また、肘掛けにはコンセントを設置しています。

普通車自由席はS編成とL編成で異なっています。S編成は、従来からの自由席座席のモケットを交換してリニューアル。窓下にはコンセントを設置しました。

2024年8月登場のL編成は、1回目のリニューアルで採用した指定席座席を流用してモケットを交換します。L編成1号車グリーン車の座席は、土讃線の特急形気動車2700系の座席と同仕様のタイプに交換する予定です。

客室のカーテンは横引きからロールカーテンに変更。床も張り替えます。1回目のリニューアルでS編成7号車に設置された喫煙ルームは今回のリニューアルで撤去され、座席を追加しました。一方L編成5号車は車いすスペースを増設し、車いす対応指定席も2席設置します。そのほか、L編成3号車、S編成6号車の和式便所を洋式化すると共に、従来の洋式便所も便器取り替えと美装を実施します。

IGBT+SiCハイブリッド方式のVVVFインバータ装置に更新
IGBT+SiCハイブリッド方式のVVVFインバータ装置に更新
SIVは基本設計をそのままに部品を最新のものにリニューアル
SIVは基本設計をそのままに部品を最新のものにリニューアル

今回のリニューアルでは、走行機器類も更新。VVVFインバータ装置は、素子をGTO(ゲート・ターン・オフ)サイリスタから、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)+SiC(炭化ケイ素)ハイブリッドのタイプとして、省エネルギー性能を向上させました。補助電源装置SIV(サイリスタインバータ)は部品類を一新しています。

8000系のリニューアルのスケジュールは、2023年度にS編成1本、2024・2025年度にL編成1本ずつとS編成1本ずつ、2026・2027年度にL編成2本ずつとS編成1本ずつ実施。2027年度にはL編成6本とS編成5本のリニューアルが完了する予定。

製造31年を経過したJR四国8000系ですが、当分は第一線で活躍することになりそうです。

ぬまっち

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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