山本晋也 
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■スズキ新型スイフトは新開発3気筒エンジンを搭載
ジャパンモビリティショーのスズキブースにおいて「スイフトコンセプト」として展示されていたクルマは、どこからどう見ても量産仕様といった雰囲気でしたが、大方の予想通りショー閉幕直後にティザーサイトが公開され、情報公開が始まりました。
気になるパワートレインについては、エンジン主体といえそうです。
従来型スイフトは1.2Lの4気筒エンジンを積んでいましたが、新型スイフトのエンジンは1.2L 3気筒「Z12E」型となっています。
ジャパンモビリティショー2023では、スイフトらしさを受け継ぎながら、ヘッドライト形状などにより上質を感じさせるスタイリングになったことが評価されている新型スイフトですが、エンジンは4気筒から3気筒にダウングレードしたようにも見えます。
高効率のためには、気筒数を減らしてフリクションを低減する「レス・シリンダー」がトレンドですので、そうした流れに倣ったといえるでしょう。
●トランスミッションは新開発CVTだけになる模様
新型「Z12E」型エンジンに組み合わせられるトランスミッションは、新設計された高効率CVT。ティザーサイトでの情報を見る限り、CVTだけのラインナップとなる模様です。
駆動方式はFWD（前輪駆動）を基本に、4WD（四輪駆動）も設定されるとアナウンスされています。
装備面では9インチ全方位モニター付メモリーナビゲーションと9インチディスプレイオーディオがメーカーオプションとして用意されるというのが注目でしょう。
いずれもスズキコネクト連携機能を持つもので、純正ナビもしくはディスプレイオーディオを選ぶことで、最新のコネクティッドカーに仕上げられるというわけです。
●廉価グレードをのぞきマイルドハイブリッド採用
ティザーサイトによると、新型スイフトのグレード構成は次のようになっています。
・HYBRID MZ
・HYBRID MX
・XG
上位グレードには『HYBRID』の文字が入っていますが、これはISG（インテグレーテッド・スタータージェネレーター）を使った、簡易的なマイルドハイブリッド機構を搭載しているという意味です。
最近の新型車で気になるADAS（先進運転支援システム）については、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポートII」を搭載。自動車、歩行者はもちろん自転車や自動二輪車も検知対象としたことで、幅広いシチュエーションでの衝突回避・被害軽減が期待できるシステムになっています。
そのほか、高速道路など車線の多い道路で役立つ「ブラインドスポットモニター（斜め後方の車両を検討する機能）」も設定されているなど、先進安全機能については、コンパクトカーとしては高いレベルになっているといえそうです。
最上級グレード「HYBRID MZ」には、オートホールド機能付EPB（電動パーキングブレーキ）を採用。市街地における信号待ちなどでブレーキペダルから足を離して待機できるというのは、まさに待望の機能と感じているユーザーは多いのではないでしょうか。
日に日に厳しくなる庶民の経済状況、高騰するガソリン代といった、マイカーを持つことへのハードルは上がっています。はたして、新型スイフトはコスパに優れた価格設定と燃費性能を実現してくれるのでしょうか。
