■キャビン内にブランド偽装を発見、アップデートの可能性も
BMWは現在、主力「3シリーズ」に設定される最強パフォーマンスモデル「M3セダン」を開発中ですが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。

捉えたプロトタイプは、フロントエンドをカモフラージュしていますが、リアエンドはブランドエンブレムと「M3」のバッジが隠されているだけです。

フロントエンドのヘッドライトは、内部LEDデイタイムランニングライトが完全に新設計されます。
現行型のハーフカップが横に並べられたデザインから、各ランプユニットの2つのライトの間にある太いLEDファング(牙)と、各クラスターの外側の角にあるもう1つの太いLEDで構成されているようです。
側面、リアエンドはフルヌードですが、それもそのはず、コンポーネントはすべて現行モデルのようです。しかし、「M4」改良型のプロトタイプが後部に厳重なカモフラージュをまとっていたことからも、今後間違いなく刷新されるはずです。

キャビン内部ですが、M3とM4では、すでに12.3インチのデジタル計器クラスターと、14.9インチのインフォテインメントシステムをシームレスに融合させる最新デザインの曲面ダッシュボードでアップデートしているため、キャビン内の大幅なビジュアルアップグレードはされないと予想されていました。
しかしカメラマンによると、全体がブランケットで覆われていたといい、アップデートが見られるかもしれません。ただし、最近発売された「X1 M35i」を考慮すると、現時点では同社のiDrive 9インフォテインメントシステムへの切り替えは、可能性としては低いように思えます。
改良型の目玉となりそうなのが、スペックの向上です。現行M3セダンでは、最高出力473psを発揮する3.0リットル直列6気筒ツインターボチャージャーエンジンを搭載し、「M3コンペティション」では同エンジンから最高出力510psを発揮します。改良型では、525psまで向上すると噂されています。
M3セダン改良モデルのワールドプレミアは、最速で2023年内と予想されますが、気になる話もあります。それは、同ブランドのパフォーマンスモデルは、次世代車両で完全電動化に切り替わる可能性があることです。
BMW Mのボスであるフランク・ファン・ミール氏は、BMWが1つのパワートレインのみを使用することを望んでいることを認めており、BMWがその道を選択する場合、この改良モデルがM3の内燃時代の終わりを告げるものとなるでしょう。