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■夏場はクルマにとっても過酷な季節! 夏に起こりやすいトラブルとは?
人間の身体と同じように、クルマにとっても夏は過酷な季節。暑いのが苦手なのは人間もクルマも同じです。
高温のアスファルトのすぐ真上を走行していること、エンジンによる発熱があること、直射日光に当たり続けることによって、クルマには大きな負荷がかかります。
そこで今回は、夏場に起こりやすいクルマのトラブルを解説します。事前にしっかりとトラブル対策をして、暑い夏もストレスなくカーライフを楽しみましょう。
⚫︎オーバーヒート
クルマのエンジンは、中で燃料が燃焼しているので非常に高温になります。それを冷やすために、エンジンに冷却水と呼ばれる液体を循環させています。この冷却システムにトラブルが発生して、エンジンが過剰に熱を持ってしまうのがオーバーヒートです。
オーバーヒートしてしまった場合は、エンジンが焼きついてしまうこともあり、最悪の場合は走行不能になってしまう可能性があります。メーター内の水温計をこまめに見る、冷却水の残量をチェックするなど、適切に予防をしましょう。定期的にディーラーや整備工場で診てもらうのもおすすめです。
⚫︎バッテリー上がり
夏のドライブでは、エアコンをフル活用しますよね。また、行楽や帰省などの際に渋滞にはまってしまうことも多いです。このときにクルマのバッテリーには、非常に大きな負荷がかかっています。「JAF」の出動実績ランキングでも、夏場はバッテリー上がりが1位でした。
バッテリーの寿命が近づいてくると、エンジンがかかりにくくなる、ヘッドライトが暗くなる、パワーウインドウの動きが遅くなるなどの兆候が現れることが多いです。バッテリーのトラブル対策として、定期的に点検・交換をしましょう。
⚫︎カーエアコントラブル
真夏のドライブに必須アイテムなのが、カーエアコンです。車内を冷やして快適にしてくれますが、風が弱くなる、カビなどの不快なニオイがする、冷たい風が出ない…などのトラブルが発生しがちです。
カーエアコンのトラブルにも、定期的なメンテナンスが必要です。フィルター交換やエアコン洗浄、ガスの補充などが代表的です。カーエアコンにトラブルが発生すると、車内空間が不快になるだけでなく、体調不良や事故に繋がる可能性もあります。暑くなる前にしっかりと点検・メンテナンスをしておきましょう。
⚫︎車内熱中症
クルマのトラブルと言っても、気を付けなければならないのはハードウェア(車体)だけではありません。乗車する私たちも、熱中症というトラブルに見舞われてしまわないよう、気をつけなければなりません。
暑い季節になると、クルマで熱中症になってしまったというニュースを良く聞きますよね。「JAF」の実証実験では、真夏の炎天下では、エンジンを停止してわずか15分で、熱中症指数が危険レベルに達することが分かりました。
すぐに戻るからといって、安易に同乗者やペットを車内に残すことは絶対に行ってはいけません。また、熱中症リスクがあるのは運転中のドライバーや同乗者も同じです。こまめに水分を補給して、休憩も適度に取りながら無理せず安全・快適なドライブを心がけましょう。
⚫︎まとめ
夏場に起こりやすいクルマのトラブルについて解説しました。夏はレジャーや帰省などでドライブの機会が増えるものです。ドライブが楽しい思い出になるように、事前にトラブル対策をしっかりとしておきましょう。
(鈴木 僚太[ピーコックブルー])
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