鈴木僚太(ピーコックブルー) 
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■まるでサウナ…高温の車内をすぐに涼しくする方法って？
最高気温35度を超える猛暑日が続いていることに、うんざりしているドライバーも多いでしょう。JAFが2012年に行ったテストによれば、長時間屋外で駐車したクルマの車内は50〜60度近くまで上がるとの検証結果もあります。
さらに、直射日光を受けるダッシュボード付近では70〜80度まで上がるという記録も残っているほど。
ちょっとした買い物がてらクルマに乗り出かけ、戻ってきたら車内が灼熱になっていた……という経験は、ドライバーの夏のストレスと言えるかもしれませんね。
では長時間の駐車によって暑くなった車内をすぐに涼しくするには、どのような方法を講じれば良いのでしょうか。
●この夏必見！ 車内をすぐに冷やすには？
まずは、クルマのドアと窓を全開にして、車内の空気と湿気を車外に放出しましょう。ドアをパタパタと開閉するのも非常に効果的ですが、周囲に人やクルマがいると負傷させたり車体を傷つけたりする可能性もあるので、十分に確認してから行うと安心です。
そして上記の方法と合わせて、カーエアコンを起動しておくのがポイントです。運転時よりも低めの温度、かつ強風モードに設定しておけば、おおよそ5分ほどで涼しくなるのが見込めます。
そして窓を全開、かつエアコンを外気導入にして走り出しましょう。車内の熱気を放出したら窓を閉め、内気循環にして冷やすのが最も効率的な方法です。
またこの方法は、短時間で温度を大きく下げられることから、燃料の消費や排気ガスも抑えられます。つまり、環境面でもメリットの大きい一石二鳥の方法と言えるでしょう。
ちなみに、水をボディにかけることも熱したクルマの温度を低くするのに効果的と言われています。が、JAFの検証結果によれば、バケツ（8L）で3杯分の水をかけても、車内温度は0.9度しか下がらず、大きな効果が得られないことが分かっています。
なお、エンジンスターターを利用すればさらに早くクルマを冷やすことができます。エンジンスターターは離れた場所からエンジンをかけることができるアイテムなので、ボタンひとつで乗車前にエアコンをつけておくことができるのです。
また、エンジンをかける機能だけでなく、中には車内の温度を確認できたり、アイドリングストップを停止・始動できたりなど、便利な機能を多数搭したものも販売されています。
ただし、エンジンスターターは非常に便利ですが、取り付けには車種との適合確認や配線作業が必要なので、取り付ける場合は基本的にディーラーや整備店に依頼すると良いでしょう。
また一部地域では、停車中にむやみにエンジンを稼働させると条例に触れる場合もあるので、駐車場の利用規約を十分に確認しておくことをおススメします。
●車内の熱気を放出して快適なドライブを
車内をすぐに涼しくするには、「窓全開で走行＋エアコンの外気導入」が最も効果的な方法といえます。
ただその前に、エンジンスターターを使用したり、ドアと窓を全開にして少しでも車内の空気を循環・放出させておいたりすることで、車内をより早く涼しくすることができるでしょう。
夏場のドライブの大きなストレスである”灼熱の車内”問題ですが、本記事で紹介したポイントを押さえれば、すぐに解決するはずです。一度トライしてみてはいかがでしょうか？
（鈴木 僚太［ピーコックブルー］）
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