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■バッテリーあがりとタイヤトラブルが圧倒的
待ちに待ったゴールデンウィーク、愛車でお出かけする計画を立てている方も多いと思います。でも、クルマにまつわるトラブルが頻発するのもこの期間。JAFにも多くの出動要請が押し寄せるそうです。
JAFは、GW期間中の出動理由トップ10を公開しています。その内容をみれば、お出かけ前に気をつけるべきコトが見えくるはず。せっかくの楽しいお出かけを台無しにしないよう、これを機会に、愛車のあれやこれやをきちんと点検しておきましょう!
2022年4月29日(金)〜5月9日(月)にかけて、JAFロードサービスが出動した理由のトップ10は次のとおりです(4輪・2輪合計)。
1位:過放電バッテリー 2万3589件
2位:タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足 1万2905件
3位:破損/劣化バッテリー 3830件
4位:キー閉じ込み 3666件
5位:落輪・落ち込み 3634件
6位:事故 2325件
7位:燃料切れ 1366件
8位:発電機/充電回路 958件
9位:ハンドルロック・キー作動機構 674件
10位:スターターモーター 623件
ランキングを割合で見てみると、過放電バッテリー(いわゆるバッテリーあがり)が4割弱、タイヤトラブルが約2割と、圧倒的多数を占めているのが分かります。
でも、この2つは、未然に防ぎやすいトラブルであるのもまた事実。電気系統の故障やキーロックのような想定外のアクシデントは致し方ないとして、事前の点検でリスクが回避できるなら、「ひと手間」を惜しむべきではありません。
●バッテリーの「健康度」を日々チェック!
では、まずランキング1位のバッテリーあがりの予防、または対処の方法から。
バッテリーあがりの原因で多いのが、やはりライトや室内灯の消し忘れ。また、エンジンを掛けない状態で長期間クルマを保管した場合も、自然放電でバッテリーがあがってしまいます。
もちろん、バッテリーが寿命を迎えたという場合も。クルマの使われ方によってバッテリーの消耗具合は異なりますが、一般的には2〜3年で交換の検討をしたほうが良いと考えられています。
バッテリーをできるだけ健康な状態で使い続けるには、やはり定期的に点検をしておくのが一番大切。自分でできるバッテリー点検方法としては、
・バッテリー液量が「UPPER LEVEL」と「LOWER LEVEL」の適正範囲内にあるか
・バッテリー端子に腐食はないか
・キャップの通気口に腐食やごみはないか
・本体に割れやヒビ、ふくらみなどの異常はないか
と、3分もあれば目視でチェックできることが多いので、普段から忘れずにするクセをつけておくと安心です。
比重計や電圧計をもちいてチェックできればさらに安心ですが、所有していない場合は、ガソリンスタンドや整備工場で確認してもらうこともできます。
●ドライバーなら持っておきたいエアゲージ
タイヤにまつわるトラブルも、やはり日常的な点検によって回避できる可能性がぐっと高まります。
主にチェックすべきポイントは、6つあります。
・空気圧は適正か
・ミゾが充分に残っているか
・偏磨耗していないか
・キズはないか
・ひび割れしていないか
・サイド部が膨らんでいないか
空気圧チェックは、タイヤを長く健やかに使い続けるためにとても重要。もちろん、愛車の乗り心地や燃費性能にも大きく影響します。それぞれのクルマの適正空気圧は、運転席側のドア付近、または給油口などに表示シールが貼付されていることが多いので、ドライブ前のタイヤが冷えている状態の時に、定期的に確認するようにしましょう。
ガソリンスタンドなどで空気圧の調整は可能ですが、できれば日々のチェックが自分でできるよう、エアゲージくらいは持っておきたいものですね。
ミゾや偏磨耗、キズ、ヒビなどの異常がないかをチェックするのは、なにより大事。スリップサインが出ていないか、接地面のどこかが極端にすり減っていないか、キズやヒビ、欠けはないか、タイヤサイドの一部が局部的に膨らんでいないか(内部のコードが切れている可能性あり)を、乗車前に必ず目視で確認するクセをつけておくと安心感が違いますよ!
●高速道路のガス欠は違反になる可能性も
なお、冒頭のランキングは一般道・高速道路をあわせた結果。高速道路だけに絞ると、2位に浮上するトラブルが「燃料切れ」でした。これだけ残っていればギリギリいけるな…と思っていても、GWのような大型連休期間には思わぬ大渋滞に巻き込まれることも多々ありますし、地方の高速道路には100km以上ガソリンスタンドがない“ガソリンスタンド空白地帯”も。
高速道路で運転するドライバーは、あらかじめ燃料やオイルの量を点検し、燃料不足などで走行できなくなることのないようにしておくべきである、と道路交通法では義務づけられています。高速道路でガス欠により停車した場合、交通違反で取り締まられる可能性があり、検挙された場合は違反点数2点と反則金が科されます。
予想外の渋滞でガス欠になった場合は義務違反とはならない場合もありますが、ガス欠による停車は事故の発生にも繋がりかねません。せっかくのお出かけ、苦い思い出を残さないためにも、「備えあれば憂いなし」の精神で事前のチェックを心がけましょう。
(文:三代 やよい)
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