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■クルマの寿命は、走行距離と使用年数が重要
車検が近づくたびに、「そろそろ買い替えかな。いや、まだ乗れるか」と考えることもあるのではないでしょうか。クルマの寿命は、車種や運転の仕方、使用頻度などによって変わってきますが、一般的な目安となる走行距離と使用年数は知っておいて損はないでしょう。
クルマの寿命は、走行距離と使用年数が大きく関係しています。一般的には、10万km以上を走行するとエンジンまわりのパーツにトラブルが起こり、メンテナンスが必要になることが多いとされています。
ただし、近年はクルマの耐久性が上がったため、15万kmを目安とすることもあります。走行距離10万km、15万kmあたりの数字は頭の片隅に入れておいてもよいでしょう。
また、クルマの使用年数については、一般財団法人自動車検査登録情報協会が発表する資料によると、約13年で買い替えている人が多いようです。
軽自動車の場合は、少し長く約15年が平均となっています。軽自動車は部品代が普通車より安いため、修理して長く乗っている人がいるのではないかと考えられます。
●クルマを売るなら走行距離10万km以下がいい?
中古車の買取価格は様々なことが考慮されて決まるため、一概には言えませんが、一般的に走行距離が少ないほど買取価格が高額になるとされています。そして、目安のひとつが、走行距離10万kmのようです。
走行距離が長いと部品の交換や修理が必要なため、わずかな価格にしかならないこともあります。一方で、海外の発展途上国で人気の車種であれば、走行距離が長くても、高く取り引きされることもあります。
●13年目はクルマの買い替えタイミング?
新車登録から13年経過すると、自動車税(軽自動車税)と自動車重量税が値上がりするため、クルマの買い替えタイミングともいわれます。
なお、自動車税とは、クルマの所有者が支払う税金で、税額は用途(自家用・事業用)や排気量によって変わります。
また、自動車重量税とは、車両の重量の増加に応じてかかる税金で、新車と中古車で重量税に違いはないものの、使用年数で税金が変わり、車検時に納付します。
もう乗れないわけではありませんが、税金が上がるなら、いっそのこと買い替えようと考える人が多いのかもしれません。
●部品供給がストップすることも?
自動車メーカーでは、生産終了から一定期間は在庫として部品を保管しておくことが義務付けられています。その一定期間というのは、一律に決まっているわけではありませんが、生産終了から約10年が目安となることもあるようです。
クルマの生産終了から約10年が経過すると、部品が供給されないことも考えられます。交換ができないのであれば、買い替えを検討することになる可能性が高くなります。
●クルマの寿命を延ばす方法
定期的にメンテナンスを行い、丁寧な運転を心がけると、クルマの寿命が延びるようです。
・消耗している部品があれば定期的に交換する
まず、消耗している部品がないか定期的に検査し、もし見つかったら速やかに交換あるいは修理する必要があります。場合によっては部品代が高額なこともありますが、一部の不具合がクルマ全体に不調をきたすこともあります。
・急停止と急発進を控える
急停止はブレーキパッドやブレーキディスク、ローターといった部品に、急発進はエンジンに負荷を与えてしまいます。信号や交差点など、余裕を持って停止および発進をしましょう。
・定期的にクルマを動かす(運転)する
そもそも、あまりクルマに乗らない人やクルマに乗る頻度が減ってしまった人などは、意識的にエンジンをかけることをおススメします。長期間エンジンをかけないと、エンジン内の金属にオイルが付着しない状態になりやすく、そのまま走行すると、エンジンの部品が削れすぎてしまい負担がかかります。定期的にエンジンをかけたり動かしたり(運転する)ことは、クルマのケアにもつながるんです。
クルマの寿命は、走行距離と使用年数がポイントになりますが、クルマの乗り方やメンテナンスの仕方によっても大きく左右されます。少しでも長く愛車を楽しみたいのなら、消耗している部品はないかチェックして、クルマを丁寧に扱うと良さそうです。
(鈴木遼太[ピーコックブルー])
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